犬をたくさんお世話するって、実際にどのくらいのお金が必要なの?
多頭飼いはしたいけど、費用面での想像がつかない。
昨今の物価上昇や、動物愛護管理法の改正などにより、わんこをお迎えする費用や、お世話用品代など、ある程度の出費になりますよね。
フードやグッズなど、実際にわんこをお迎えし、お世話をする費用は、それぞれのご家庭で差があると思います。
上記を前提とした上で今回は、我が家の場合の多頭飼いの費用について、まとめてみました。
計算したところ、年間費用は約65万円(4頭)、一頭あたり約16万円でした。
この金額が平均的なのか、どのような内訳なのか等を詳しく解説します。
全国の平均費用
アニコム損害保険 | ペットフード協会 | |
年間費用 | 345,572円 | 166,116円 *1 |
うち、食費(おやつ含む) | 65,924円 | 61,296円 *2 |
有効回答数 | 2237件 | 1068件 |
対象者 | 自社保険加入者 | ペットフード使用かつ銘柄選定購入者 |
一般財団法人ペットフード協会『令和3年全国犬猫飼育実態調査』を元に作成
*1:一か月あたり支出額13,843円を12か月で計算
*2:一か月あたりフード3,531円+おやつ1,577円を12か月で計算
アニコム損保の場合、トリミングや日用品、光熱費の追加分など多くの項目が含まれています。
一方、ペットフード協会は、食費に医療費(予防含む)が追加されているのみのようです。
よって、年間費用に20万円近くの差ができているのはないかと考えます。
アンケートの対象者も異なりますので、価値観やこだわりによって、わんこにかける費用にも差が出ることが、この数字を見てもお分かりになると思います。
多頭の場合、これに頭数をかけると、ざっくりとした試算ができるのではないでしょうか。
我が家の場合
年間費用
計算方法は、以下の費用を年間計算した合計の数字になります。
毎月の費用
- 食費(おやつ含む)
- 保険料
- 日用品(トイレシート、掃除用品、シャンプー等)
- 害虫予防薬
- 光熱費追加分
年1回の費用
- 狂犬病ワクチンと交付手数料
- 感染症予防ワクチン
- フィラリア検査と予防薬(9か月分)
定期的な費用
- トリミング費用
- 服など
毎月の費用
食費は約2万円ほどです。
我が家のわんずのフードは、2~3か月でまとめ買いをしていますので、それを月計算しました。
保険料は見直しをして、年間で8万円ほどコストカットできたため、毎月1万円ほどで済んでいます。
日用品は主にトイレシートの費用になります。
この項目は、頭数分で倍になるわけではなく、体の大きさによって費用が比例すると思います。
ぼくは他のわんずの倍以上、トイレシートを消費するよ。
我が家は全員、室内外どちらでもトイレをします。
トイレシートの消費量はトイレのしかたによって差があるかと思います。
害虫予防薬はフロントラインというスポット薬を使用しています。
田舎に転居してからは、より一層このスポット薬は欠かせません。
こちらもインターネットでまとめて購入しています。
光熱費はクーラーがメインです。
夏の暑くなる季節は、ぬし不在の場合でも一日中エアコンをつけています。
この費用は、電気代によって変動するかと思いますが、2022年時点での平均的な料金で計算しています。
年1回の費用
狂犬病ワクチン(2,750円)と交付手数料(550円)は全国同じ費用です。
感染症予防ワクチンは、ワクチンの種類(6種や8種など)によっても異なりますし、接種する動物病院で値段が違います。
我が家は7種混合ワクチンで、一頭あたり約8,000円です。
フィラリア検査と予防薬についても、地域や病院で異なることが多いです。
フィラリア予防薬は、蚊がいる季節に飲んでもらう薬ですので、蚊の出る時期の長さで投薬時期が決まります。
我が家は例年5月から12月もしくは翌年1月くらいまで予防しています。
予防薬は、体の大きさによって変わりますので、体が大きくなればなるほど費用は上がると考えてください。
ちなみに、海(3.5kg)は700円、凛(5.5kg)としおん(9kg)は1,100円、天(18kg)は1,500円です。
定期的な費用
主にトリミングです。
海はトイプードルなので、定期的なカットが必要です。
海は2か月に1度、トリミングにお願いしています。
このトリミング料金も、地域によって様々です。
我が家は田舎に住んでいますので、物価も比較的安いほうです。
トリミング料金は一回5,500円。
凛は年に2回ほど、トリミングをお願いしています。
しおんは抜け毛と毛量が多いので、乾かすことが大変な冬の時期にトリミングをしてもらい、あとは家でシャンプーを済ませています。
天のシャンプーは、家でしています。
これに加えて年に3回ほど、しおんと一緒に部分ケア(爪切りや足裏バリカンなど)をしてもらっています。
後は、ちびちゃん2頭の洋服代です。
以上の費用の中に、病院代などの医療費は含まれていません。
幸い、現在のところは大事に至らないケガや体調不良などで、誰かが年に1回ほど病院のお世話になる程度で済んでいます。
しかし、レディーストリオもシニア犬の域に入ってきました。
これから病院のお世話になることも増えていくのではないかと思います。
医療費についても、それぞれのわんこによって異なってくる項目の一つですね。
間接的にかかる費用
多頭飼いで間接的にかかる費用は侮れません。
もし私たちが、わんずとの生活がなかったら買っていなかったものや、やっていなかった事は沢山あります。
大きなものは、家と車です。
家
ぬしAの性格として、拘束されることが大の苦手です。
家を持つことによって、住む場所や色々な選択肢が限られてしまいます。
でもそれ以上に、わんことの生活に価値を置けるようになりました。
また、現実問題として、わんこ4頭OKの賃貸住宅がないということもあります。
凛、海の小型犬なら賃貸住宅で何の問題もなかったのですが、迎え入れるわんこが大きくなるにつれて限界を迎えました。
実際に戸建て住宅に住んだ今、音が漏れにくいことや、何かを破壊されても心配しなくても良いことが大きいです。
早速、壁をかじってみたよ!
早速、ソファを破壊してみたよ!
車
車も同様です。
凛、海、しおんを迎え入れた当初は、地下鉄やバスなどの交通インフラが整っている都市部に住んでいましたので、車は所有していませんでした。
ありがたいことに、かかりつけの動物病院も歩いて10分以内にあったので不自由はなかったです。
その半年後、私の転職に伴い田舎暮らしが始まりました。
近くにはコンビニくらいしかなく、電車も1時間に3本くらいしかありません。
家から一番近いスーパーは、歩いて行ける距離ではありませんでした。
そこで最初はカーリースをしました。
田舎道は幅が狭い道が多く、特にこだわりもなかったため、軽自動車にしました。
後部座席をフルフラットにすることで、わんず3頭は問題なく乗車できました。
そののち、リース期間が終わるタイミングと、天が大きくなるタイミングが重なり、4頭が快適に乗れる普通車を購入することになりました。
わたしたち人間だけの生活であれば、車はまず買っていなかったです。
車も広くて安定した走りができることで、遠方までストレスなく行けるようになりました。
家と車って、人生の中でも大きな買い物ですよね。
この大きな買い物のおかげで、わんずたちも快適に過ごしてもらっていると思っています。
細々とした費用
他に細々とした費用では、飼い主が身につけるものがあります。
まずは靴です。
朝晩の散歩で、靴の消耗が激しいです。
当初はジョギングシューズを履いていたのですが、インソールとソールがすぐすり減ってしまっていました。
ぬしAは、2足を交互に使っていたらしいけど、半年で履きつぶしちゃってたよ。
現在はバスケットシューズにしています。
バスケットシューズはお薦めです!
持ちが倍以上で、汚れも目立ちません。
次に服です。
濃い色の服は、わんずの抜け毛が目立つので避けています。
真っ白い色も、汚れが目立つので、あまり選びません。
結果、グレー系のものが多くなります。
素材も、洗濯できるもので、乾きやすいものになります。
特に夏服は、散歩で汗をかきますので、速乾素材のものが重宝します。
靴は距離を歩くため痛みや消耗が早く、服は制限のある中からの選択になり、洗濯の回数も多いため、消耗が早いです。
この経費も多頭飼いならではかな、と思います。
まとめ
多頭飼いの費用は、一概に同じではありません。
わんこの特徴や、飼い主の生活スタイル、価値観などによって様々です。
また、わんことの生活は、「いくらかかるから良い、悪い」でもないですよね。
今回の記事をきっかけに我が家も、費用を客観的に見ることができました。
同じような目的で、この記事が皆さまの参考になれば幸いです。
また、わんこの費用を定期的に見直すことによって、自分たちのライフスタイルを向上させることができるかと思います。
私たちが大切にしていることは、楽しいことを一緒にすること、美味しいものを食べること、ぐっすり眠ることです。
その3つをより良くするために、無駄な経費と時間を見直していきたいと思います。
わんずの費用の何十倍、何百倍も、代えがたい価値や幸せが日々の生活にありますよね。
わんずと暮らせる時間は本当に限られています。
できる限り、たくさん一緒にいて、色々なことをしたいですね。
大変さは足し算、楽しさは掛け算以上。
皆さまにとって、素敵なわんわんライフになることを願って。
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