もふもふのわんこたちは、いつでもどんな時でも本当に可愛いですよね。
特に子犬は、あどけなさと天真爛漫なところが相まって、見ているだけで笑顔になれます。
しかし一方で、お迎えしたばかりの子犬は、健康面やしつけなどで悩むことが多いことも事実です。
そこで今回は、子犬期の甘噛について、我が家の体験を元にまとめてみました。
少しでも、甘噛に悩まされている飼い主さまの参考になれば幸いです。
子犬の甘噛の原因
永久歯の生え変わり
乳歯から永久歯への生え変わりは、個体差もありますが、生後4ヶ月から6ヶ月ほどで乳歯が抜け始め、7ヶ月目で永久歯に変わると言われています。
この時期は、歯がうずいたり痒くなったりしますので、色々なものを噛んで気を紛らわそうとするため、甘噛をします。
好奇心
これは、人間の子どもと同様ですね。
目に見えるもの全てに興味を持つ時期なので、何でも口に入れようとします。
警戒心もまだ薄く、誤飲や怪我に繋がりやすいため注意が必要です。
子犬にとって、全てのものは自分のおもちゃだと思っているという前提で、環境整備が必要です。
飼い主の気を引くため
何かを噛むことによって、飼い主が過剰に反応したり、自分に関心をもってもらおうとすることから、甘噛をすると言われています。
子犬期は、子犬だからこその甘噛の理由があります。
甘噛を完全に阻止することはできずとも、わんこと飼い主の安全のため、噛む対象を回避するための工夫はできそうですね。
また、子犬期に「何かを噛む」ということに対して、間違った認識をしてしまうと、成犬になった時の問題行動に繋がる危険性もあります。
可愛いからとないがしろにせず、子犬のうちに対処できる部分はしっかり向き合っていくことが大切です。
我が家の対処法
我が家の場合、甘噛がひどかったのは、トイプードルの海と、ボーダーコリーの天でした。
海はとにかく何でも口に入れました。
特にティッシュが大好きで、高いところに置いてあるティッシュケースに飛び乗って、ティッシュをグチャグチャにしたことがあります。
私たち飼い主の服にもよく噛み付いていました。
3kgにも満たない体でしたが、多くのジーパンや袖に穴が開いた服ばかりになってしまいました。
天は、とにかく暇さえあればサークルの木枠をガジガジしていました。
天が来て1ヶ月もしないあたりで、サークルの木枠が削られ、中の金属製の網部分がむき出しになってしまいました。
また、布製品も好物で、足ふきマットなどは瞬殺されました。
そんな我が家での経験談を予防法、対処法、グッズの3つのポイントからご紹介します。
予防法
かじられて困るものは置かない。
これに限ります。
特に遠ざけるものは、誤飲の危険性があるものです。
例えば、リモコンなどのプラスチック製品や携帯電話、ネジやボールペンなどの金属製品などです。
遠ざける方法としては、わんこの届かない高い場所に置いたり、蓋や扉のついた棚にしまうことです。
運動神経の良いわんこだと、高い位置でもよじ登ったりする場合もありますので、わんこの特性を見て、遠ざける方法を検討しましょう。
また、我が家は移動できない物もかじられたことがあります。
それは、壁です。
正直、壁はかじられてからしか予防ができない物でもあると思います。
我が家の場合は、壁の角から少しずつかじり、壁紙を剥がしたら、中の材料(木枠や壁材)を出していくパターンでした。
予防法としては、壁に近づけないという手もありますが、部屋のレイアウト上、その方法ができないこともあります。
その場合には、100均などの金属製のネットを壁に立てておき、直接壁に触れないようにしておくことで防御できます。
対処法
① 代替品を用意する
甘噛の原因として、歯が抜け替わる時期のかゆさを紛らわすためであれば、噛むことをやめさせることでストレスになってしまう可能性もあります。
噛むことはそのままに、噛む対象を変えることで甘噛の対処ができます。
わんこによっては、噛んでいいものといけないものを理解することができます。
我が家でお世話になったのは、デンタルトイです。
中でも、こちらのハーツデンタルトイは、現在でもお世話になっています。
② 無視する
飼い主の気を引く目的の時に効果的です。
例えば、飼い主の手や服を噛んだりする時は、これが目的であるわんこも多いです。
その場合は、驚かず、怒らず、声を上げずにとにかく無言でその場から立ち去ります。
立ち去れる場所がない場合は、わんこから背を向けて無視をすることです。
この方法は、即効性はありませんが、繰り返し行うことで「噛んでも飼い主の関心を引くことができない」ということを理解します。
③ 引っ張らず押し入れる
これは、飼い主の手や服を噛まれた場合の対処法です。
特に手などを噛まれた場合は、痛みや驚きで手を引っ込めてしまう場合が多いと思います。
そうすることで、わんこはおもちゃと勘違いすることもあります。
引っ張ることで更に手を狙ってきたり、噛み付いたまま離さないこともあります。
わんこの乳歯は細く尖っているため、それなりに痛いのですよね。
しかし、手を引っ込めてしまうと逆に傷が大きくなることもあります。
手や服を噛まれた場合は、わんこの口の奥へ向けて押し入れます。
そうすると、わんこは不快になり噛みつくのをやめます。
こうして、「飼い主のものを噛むことは楽しくないことだ」という認識を持ってもらうことができます。
おすすめグッズと失敗グッズ
おすすめグッズ
ビターアップル
昔からある甘噛防止用の液体です。
わんこにとって苦い成分が入っており、かじってほしくない物に吹きかけて使います。
スプレー式と塗布タイプがあり、我が家では用途によって使い分けていました。
先代犬からお世話になっていますが、5頭全員に効果がありました。
しかし、わんこによっては効果がない場合もあるようです。
また、ビターアップルの苦味成分は長続きしないので、こまめにスプレーをする必要があります。
我が家の場合、スプレーをした20分後くらいには、またかじっていることが多かったです。
こまめにスプレーすることで「これは苦いからやめておこう」と学習してもらうようにすることが大切です。
【Hatrs】デンタルティーザー
代替品として活躍します。
使う頻度にもよりますが、小型犬であれば数ヶ月はもちます。
中型犬以上は大きいものでも、小型犬よりは消耗が早いです。
コング
中にトリーツを入れて使用するおもちゃですが、我が家ではデンタルトイとして使用していました。
特に甘噛がひどかった海と天のお気に入りでした。
しかも耐久性も抜群だったので、おすすめです。
失敗グッズ
ヘチマのおもちゃ
天然素材で歯磨き効果もあるとのことだったため、試しましたが、一瞬で壊れてしまいました。
ボーダーコリーの天にかかれば、全てのものが瞬殺なのですが、このヘチマはトイプードルの海でさえも瞬殺でした。
しかも、ボロボロのバラバラになってしまうので、片付けるのも大変です。
今まで数々のおもちゃを試しましたが、これが一番失敗したデンタルグッズでした。
木のデンタルトイ
これも木くずがすごかったです。
特殊加工をして、木くずが出にくいとの謳い文句でしたが、それでも掃除が大変でした。
特に天用の大きめのものが木くずが多かったです。
また耐久性もそれほどなく、コスパが良くなかったです。
ロープ系のおもちゃ
特に天にとっては失敗グッズでした。
天は布系が好きなので、ロープも大好きでした。
しかし、ロープは噛んでいるうちに切れてきます。
切れ端が小さければ良いのですが、結び目が大きいまま飲み込んでしまったことがあります。
大事に至らず、うんちと一緒に出てきましたが、誤飲の危険性があるため、その1件からはロープ系は使用しないようになりました。
まとめ
子犬期の甘噛は、ある程度は必要なことだと思います。
ただ、対処方法を誤ると、飼い主の手がわんこにとって恐怖になったり、成犬になっても噛み付いてしまうようになりかねません。
何を噛んだら悪いのか、どれだったら良いのかを理解してもらえるよう、根気強く向き合うことが大切です。
我が家は、海と天の甘噛にかなり苦労しましたが、ある程度許容しながら、それでも根気強く噛む対象を理解してもらうことによって、何とかなりました。
とは言え、成犬となった今でも、時々壁をかじられたり、油断して置いてあったイヤホンに歯型がついていたりします。
油断は禁物、根気は一生。
わんこたちのおかげで、私たちは修行する機会が何度もあります。
わんこって本当に尊いですね。
大変さは足し算、楽しさは掛け算以上。
皆さまにとって、素敵なわんわんライフになることを願って。
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