犬のクレートトレーニングのしかた

飼い方・しつけ
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皆さんのわんこは、お気に入りの場所はありますか?

そのうちの一つに、クレートが入っているといいですね。

わんこがクレートに安心して入ってくれて、リラックスしてくれるようになれば、色々な場面で助かることが多いと思います。

とはいえ、わんこの性格や個性も多種多様。

すんなり適応する子と、そうでない子がいます。

我が家の4わんずも多種多様。

4わんずのうち、3わんずは問題なくクレートに適応できました。

残る1わんである、シェルティのしおんについてのクレートトレーニングを中心に、クレートに慣れてもらう方法をまとめました。

ポイントは、おやつとお手本を見せることです。

クレートに慣れることによって、万が一の場合や移動の際の助けになります。

これからクレートトレーニングをする方の少しでもお役に立てれば幸いです。

この記事で分かること
  • クレートはどのような場面で役立つのか
  • クレートに慣れさせる実例
  • クレートの活用方法
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クレートの必要性

現在の我が家は室内でクレートを常用はしていません。

働きながらの多頭飼いですので、わんずには留守番をしていてもらうことが多いのですが、その際は室内でフリーにしており、それぞれペットベッドやソファなど、わんずの好きな場所でくつろいでいるようです。

しかし、日常生活において色々な場面でクレートを使うことがありますので、わんずにはクレートに慣れてもらっています。

ではなぜクレートに慣れる必要があるのでしょうか。

4つのポイントでまとめてみました。

安心な場所を作る

元々わんこは、穴蔵のような暗くて狭い空間が落ち着くという習性があるそうです。

そのため、室内でも広すぎる空間や、視界が開けた環境などは緊張し続けてしまう可能性もあります。

クレートのような囲まれた空間を用意してあげるとストレスも軽減されます。

移動時の安全性確保

わんこを車に乗せる場合、車内でフリーにしておくことは危険です。

急ハンドル、急ブレーキ、急発進など、わんこにとっては危険行為ですよね。

人間はシートベルトが必須となっている今、わんこはクレートの中に入れて、クレートごとしっかり固定することで人間同様の安全性を担保してあげましょう。

また、公共交通機関を利用する際にもクレートは必須です。

移動時にわんこが安心して入ってくれることで、周囲へのマナーも保たれます。

病院(通院時)の安静

動物病院では色々なわんこやにゃんこが待合室にいるかと思います。

中には相性の良くない子もいるかもしれませんし、病院の雰囲気が苦手なわんこもいるかと思います。

そんな時にも、クレートに慣れておけば、周りからの刺激を少しでも遠ざけることができます。

災害時の環境確保

もはや災害は「万が一」のことではないと思います。

南海トラフ巨大地震が発生する確率は、30年以内に80%とも言われています。

内閣府の情報によれば、地震だけ見ても世界で起きるマグネチュード6以上の地震回数の20.8%が日本で発生しています。

日本の面積は世界の0.25%しかないのに、です。

地震以外にも台風など、自然災害も増加していますよね。

いつか経験するだろう避難生活のためにも、わんずにはクレートに慣れてもらう必要があります。

避難場所にもよるかと思いますが、わんこ連れで避難できるところは限られていると思います。

もし、わんこもOKの避難場所であったとしても、他の避難者の方で、わんこが苦手な方やアレルギーを持った方なども数多くいらっしゃると思います。

お互いが出来る限りストレスにならない居場所を確保するためにも、クレートは必要ですよね。

りん
りん

クレートは避難場所にもなるよ。

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我が家のクレートトレーニング

まず小型犬2頭(ウェスティの凛とトイプードルの海)は全く問題はありませんでした。

むしろ、新しいものが大好きなので、クレートを見せると自分たちから入っていくタイプ。

今は亡きソフトクレートにもすぐ入る

ボーダーコリーの天についても、姉3わんずの姿を見て、すぐクレートに入ってくれました。

ある程度時間を要したのは、シェルティのしおんです。

しおんは怖がりな性格なので、新しいものには警戒心を示します。

この章では、私たちがしおんに行ったクレートトレーニングの方法をまとめてみました。

クレートをいつもいる空間になじませる

リビングの隅にクレートを置き、怖くないものだということを分かってもらいます。

しおんは特に、音のするものが嫌いなので、クレートを置く時にも音が出ないようそっと配置しました。

クレートの中は柔らかい毛布などを置き、入っても快適な空間になるようにしておきます。

クレートの存在に慣れたら、トレーニング開始

  1. おやつをクレートの入り口に置き、頭だけを入れる(頭が入ったら即座に褒める)
  2. おやすの位置を徐々にクレートの奥にしていく
  3. 完全に中まで入ったら、中で時間がかかる歯磨きガムなどを噛んで遊んでもらう
  4. 扉を閉めておやつをあげる

ここで重要なのは、クレートの近くにわんこが来たら「ハウス」や「クレート」など決まったコマンドを繰り返し、動作とセットで記憶してもらうことです。

また、各段階がクリアできたら沢山褒めてあげましょう。

クレートの中に慣れたら車に乗せてみる

  1. 車にクレートを設置し、エンジンをかけない状態でわんこに入ってもらう (ここで警戒するようであれば、②のおやつ作戦を実行)
  2. クレートに入ったらおやつをあげて褒めちぎる
  3. 上記の状態に慣れたら、車を走らせてみる

クレートドライブに慣れるまでの行き先は、まず近距離のわんこが喜ぶ場所にします。

クレートに乗ってドライブすれば楽しい場所に着くと思ってもらうことが大切です。

日常生活の中で利用してみる

現在の我が家は、間取りの関係上クレートを室内で常設はしていませんが、以前の家では常設していました。

それぞれのわんずは、寝る場所として使っていたり、たまに展望台としても活用していました。

普段からクレートを使っていれば、緊急時や移動時にそのクレートを使うことによって、わんこの心理的安全性も担保されるかと思います。

普段のベッドとして、ご飯を食べる場所としてなど、わんこが安心する場所、わんこの好きなことができる場所としてクレートの存在があると良いですね。

しおんを追い込む天
自ら入って熟睡
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まとめ

クレートの適切なサイズは、わんこが中で方向転換ができる大きさと言われています。

奥行きは、わんこが伏せをして前足が入り口から出ない程度、高さは立った時に上に10センチほどの余裕がある程度が目安です。

クレートにも色々な種類がありますが、個人的にはハードクレートをオススメします。

折りたたみ式のソフトクレートは収納も便利なのですが、安全性はハードクレートが勝ります。

室内での使用であれば、好みで選べるのですが、ドライブの際や避難時にはハードクレートのほうが安全です。

また、ハードクレートは水洗いもでき耐久性も良いです。

我が家にはボーダーコリーの破壊王がいますので、ソフトクレートは破れやすく心もとないというのが実情です。

我が家で使用しているのは以下の2種類です。

小型犬用はリッチェルのクレートです。

こちらは前の扉は取り外しができ、上からも出し入れできるため大変便利です。

中型犬用はこちらです。

中型犬用のクレートは分解できるので、収納時は多少助かっています。

折りたたみに比べるとコンパクトにはなりませんが、何より頑丈です。

しおんのクレートは先代ボーダーコリーからの品なので、かれこれ10年以上使っています。

狭いところが苦手な私からしてみると、クレートって狭すぎるんじゃないの?と思いましたが、クレートの中で爆睡しているわんずを見ていると、居心地が良いことが分かります。

安心できる場所を作り、何かあった時にも安全を確保できる空間、それがクレートですね。

これからも、わんずにとって安心、安全な場所や空間を増やし、守っていきたいと思います。

大変さは足し算、楽しさは掛け算以上。

皆さまにとって、素敵なわんわんライフになることを願って。

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