子犬って、なんであんなに可愛いんでしょう。
しぐさや佇まい、小さな動きなど、見ているとついつい笑顔になってしまいますよね。
でも、可愛いだけではないことも多いのが子犬期。
好奇心旺盛な子犬は、いたずらも半端ないですよね。
働きながらの多頭飼いは、わんこがいたずらをしているその場に居合わせれないことも多いです。
また、多頭だからこそのいたずらの伝播もあります。
いたずら対策は、それぞれの原因に沿った対策をすることが大切です。
3年間で4頭の子犬期のいたずらを経験し、至った結論は、以下のとおりです。
- いたずらの原因を探る
- いたずらの矛先をなくす
- 代替品を用意する
- 疲れさせる
今回は我が家の経験を元に、子犬期のいたずらについてまとめてみました。
いたずらの原因と対策
いたずらの原因
子犬期のいたずらの原因は4つに分類されます。
- 好奇心
- 歯の生え変わり
- 欲求不満
- 寂しさ、不安
子犬期とは、10か月から1歳半までと言われています。
わんこの体格や犬種などの個体差はありますが、小型犬では10か月までが子犬期、大型犬は1歳半までとされています。
この時期は好奇心も強く、警戒心もそれほどないわんこが多いです。
そのため、何でも口に入れたり触ったり、色々な場所へ探検に行ったりしてしまいます。
また、子犬から成犬になる過程で、乳歯から永久歯へ生え変わりも経験します。
生え変わりのタイミングも個体差はありますが、平均的には4か月から6か月ほどで乳歯が抜け始め、7か月目くらいで永久歯が生え揃います。
その時は、歯がうずいたり痒かったりするため、色々なものを噛んだりします。
成長期でもある子犬期は、エネルギーも底なしです。
発散できる環境や機会が不足していると欲求不満につながります。
子犬の仕事は、よく食べ、よく遊び、よく寝ることです。
この3つの欲求を十分に満たしているかどうか、確認しましょう。
働きながらの多頭飼いで、いたずらの原因になりがちなのが、寂しさや不安です。
在宅勤務でない限り、わんこに留守番をしてもらう時間は長くなってしまいます。
心の不安定さから、いたずらのみならず問題行動にも発展する場合がありますので、わんこの精神的もよく観察する必要があります。
いたずらの対策
大前提として、対策は原因に沿った方法を選択しましょう。
例えば、歯の生え変わりの煩わしさが原因でいたずらをしているのに、不安に対処するために抱っこをしてあげてもいたずらは収まりませんよね。
目の前のわんこの様子を観察し、何が原因かを探ることで対処法も考えられると思います。
その上で、以下はいたずらを極力回避する対策として挙げています。
いたずらされる物をなくす
これが一番です。
いたずらされる物としてよくある物を一例として挙げます。
- リモコン
- コード
- スリッパや靴
- ボールペン
- 家具
家具以外のものは防ぎようがあるかと思います。
リモコン、スリッパ、ボールペンなどは移動ができますので、わんこが届かない高い位置へ置くか、蓋付きの収納にしまいましょう。
コードは、コンセントの位置が下の方にあると難しいですよね。
テレビやオーディオなどの電源の場合は、テレビ台の裏に格納することによって、わんこの手(口)の届かない位置にすることができると思います。
コードを噛んでしまうと、場合によっては感電の危険性がありますし、コードの中身は金属ですので、誤飲のリスクもあります。
飼い主の目が届かない場合は、コンセントから抜いておくことをお勧めします。
いたずらの代替品を用意する
エネルギーがあり余っている子犬が、いたずらの矛先を失ってしまうと欲求不満になりかねません。
その対策として、わんこの興味をひくような代替品(おもちゃ)を用意すると良いです。
何に興味を示すかは、個人差がありますので、子犬期に色々試してみることをお勧めします。
別記事で我が家のわんこ別お気に入りおもちゃをまとめてありますので参考にしてください。
疲れさせる
子犬期も成犬も、いたずら対策にはこれが一番だと思っています。
いたずらに向かうエネルギーを消費させることによって、いたずらをしなくなります。
混合ワクチンの接種が済んでいないと、外へ散歩に出かけることができませんので、その期間は室内での運動となります。
子犬に疲れてもらうためには、体力と知力を使う方法があります。
体力は、とにかく体を動かすことですので、ロープで引っ張り合いをしたり、ボールを投げたりすると良いです。
知力は、トレーニングの時間に当てると一石二鳥ですね。
マテなどのコマンドを教えたり、ノーズワークなども頭を使うので効果的です。
我が家の場合
4わんずの例
レディーストリオ(凛・海・しおん)は、かじる系が多かったです。
トリオの中でもトイプードルの海は、とにかく好奇心旺盛で、何でも口に入れようとします。
(子犬期だけではなく今でも好奇心は変わらず旺盛です。)
また海は運動神経も良く身軽なので、飛んだり跳ねたりよじ登ったりできるため、高い所の物にもいたずらをすることもありました。
海は歯の生え変わり時期のいたずらが顕著で、その時期は特に飼い主の服によく噛みついていました。
ぬしAもぬしBも、デニムやTシャツにいくつも穴を開けられました。
凛は我が家に来た時には7か月齢だったので、他のわんずより落ち着きがあり、海のように頻繁ないたずらはありませんでした。
一番印象的だったのは、お札をビリビリに破ったことです。
当初、生活費を封筒に現金で入れていたのですが、ぬし不在時にその封筒が餌食になりました。
しかも、一万円札と千円札が入っていたのですが、ビリビリになったのは全て一万円札でした。
バラバラ死体になった一万円札は後日、銀行で交換してもらうことになりました。
高価なものに目が向くの。
シェルティのしおんは、一番いたずらが少なかった子です。
ビビりな性格だからか、目新しいものには自分から寄り付かないタイプです。
しかし、やる時は大きく出るのがしおんでした。
「壁をかじる」
当時、賃貸アパートだったため、なかなか大変でした。
しおんの壁かじりも、必ず飼い主が不在のときです。
働きながらの多頭飼いの痛い点です。
末っ子ボーダーコリーの天は、レディーストリオとはレベルが違ういたずらでした。
かじるものも多岐にわたりました。
ゲージの木枠は形がなくなり、中のワイヤーがむき出しになったり、マットなどの布製品やトイレシートなど、ありとあらゆる物をかじりました。
ボーダーコリーのパワーは他3わんずの比ではありません。
また、いたずらも工夫を凝らした手法です。
例えば、トイレシートはトイレトレーの中に入っているため、そのままではシートが取れません。
そこで、トイレトレーを持ち上げて上から落とすことによって、その衝撃でトレーを外し、トイレシートを獲得します。
入ってはいけない部屋も、扉を閉めておくのですが、天は上手に扉の取っ手を引きドアを開けて入室します。
ボーダーコリーは賢いといいますが、歓迎しないいたずらの時にもよく感じたことです。
天の破壊王ぶりは別記事にまとめてありますので、詳細はこちらをご覧ください。
対策
物をかじることに対しては、矛先をなくすことと、代替品を用意することで対処しました。
わんずがいる部屋には、基本的に高い位置で物を置くようにしていました。
現在もそうですが、ダイニングテーブルは通常の高さのものだと海が飛び乗ったり、天だと手が届く可能性があります。
そのため、我が家のダイニングテーブルはバーカウンターと同じ高さの105cmです。
(通常のダイニングテーブルは70cmほどの高さです。)
低い位置の家具は、テレビ台があるのですが、金属製の扉付きになっており、扉の中に色々なものを入れています。
テレビ台も木製ではないので、かじられる心配もありません。
代替品は、歯の生え変わり時期だったため、子犬用の歯磨きおもちゃを用意していました。
こちらは4わんず共々お気に入りのおもちゃです。
我が家の「疲れさせる」方法は、多頭飼いならではのものもあります。
レディーストリオは、お迎えの時期が近かったので、3わんずで遊んでもらっていました。
体の大きさもそれほど差がなかったため、ロープの引っ張り合いや、室内でのかけっこなどをして遊んでいました。
体格や性格が似ていると、わんずだけで遊んでくれます。
また、この時は、ぬしBが次の仕事が始まる前だったので、日中に長時間わんずだけで留守番をお願いすることがそれほどなかったことも幸いでした。
ボーダーコリーの天の場合は、ぬし2人とも仕事があったため、長時間の留守番でした。
そのため、家にいる時間はできる限りコミュニケーションを取るよう心掛けていました。
まだ混合ワクチンが済んでいない時は、室内でロープなどを使い引っ張り合いをします。
天としおんの体格が似ていたので、しおんが引っ張り合いの相手になってくれていました。
天は力が強いので、おもちゃもすぐ壊れてしまいます。
その中で、かなり長持ちして、天を始め他わんずも気に入っていたものがプラーです。
プラーは、ボロボロになっても壊れることはなく、人間にあたっても痛くないので、安全でコスパの良いおもちゃとして、かなり優秀だと思います。
そして、いたずらの中で気をつけたいのが誤飲です。
先述のように子犬期は好奇心がとても旺盛です。
警戒心がそれほどなく、目についたものを何でも食べてしまうわんこもいます。
我が家の例として、フグがあります。
我が家は、海が近くになるため、よく海辺を散歩していました。
その海辺で、フグが打ち上げられていたようで、天が飲み込んでしまいました。
波打ち際でもなかったので、ノーマークでした。
私たちが気づいた時には、飲み込んだ後でした。
その日は土曜日で、かかりつけの動物病院の診療時間も短かったのを覚えています。
慌てて電話をしてみましたが繋がりません。
しかし、幸いなことに着信に気づいた病院の方が折り返し電話をしてくださいました。
先生も帰ったばかりで、すぐ戻れるということで診察をしていただきました。
嘔吐を誘発する注射をして、ものの1分ほどで丸飲みしたフグが出てきました。
先生曰く、丸飲みをしたからフグの毒などが体内に出ずに済んだとのことでした。
30cmくらいの「クサフグ」だったよ。
どこの地域でもフグを誤飲することは日常的ではありませんが、子犬は何を口にするか分かりません。
また、子犬は免疫も弱く、体も小さいので、誤飲したものによっては体にかなりの負担をかける危険性もあります。
もし何か食べてしまったようであれば、早めに動物病院を受診されることをおすすめします。
我が家の場合、子犬期特有のいたずらは、皆1歳になるころには落ち着きました。
まとめ
子犬は天使にも悪魔にも見える時がありますよね。
でも子犬期は本当にあっという間です。
天使のときも、悪魔のときも見逃さないように一緒にいたいですね。
また、子犬期のいたずらは多頭飼いの場合、伝播することがあります。
しおんは最初のころは、ほとんど物をかじらなかったのですが、姉二人の行動を真似て同じ壁の角をかじり始めました。
一方で、多頭飼いだからこそ良いこともあります。
それは、他わんずがストレス発散相手になってくれることです。
いたずらの原因の一つである「不安や寂しさ」は、飼い主と離れている時に感じやすいものですが、他わんずの存在があることによって軽減されるわんこも多いと思います。
もちろん、相性が良くなければ、単なるストレスにもなり得ることも事実です。
子犬期のいたずらのみならず、成犬期のいたずらも併せて、まずはわんこの状態や様子をじっくり観察して、その原因を探ることが大切なのではないかと思います。
わんこのストレスは、飼い主のストレスにも繋がります。
飼い主のストレスもまた、わんずのストレスに繋がります。
わんことの時間は人間との時間よりも有限です。
お互いにストレスの原因を理解し、適切に発散し、楽しい毎日が送れますように。
大変さは足し算、楽しさは掛け算以上。
皆さまにとって、素敵なわんわんライフになることを願って。
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