多頭飼いの良いこと・大変なこと

飼い方・しつけ
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わんこが好きすぎてモフモフに埋もれたい!

今いる子が寂しくないように、新しい子を迎えようかしら?

わんこの愛情で溢れると、このような気持ちが生まれてきますよね。

では実際に、多頭飼いをするにあたって、具体的にどのような心構えが必要なのでしょうか。

6年以上多頭飼いをしている中で感じたことを、良いことも大変なことも包み隠さず解説します。

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多頭飼いの良いこと

  • 仲間が増える
  • 先住犬から学ぶ
  • 超!規則正しい生活になる
  • 楽しさが増える

仲間が増える

オオカミを祖先とするわんこは、群れ社会を形成して生活する習性があるため、社会性を持つ生き物として知られています。

我が家のわんずも、私たち人間も含め、仲間意識がとても強いです。

例えば、お散歩で誰かが群れから外れた(トイレ大をして、それを拾うなど)ら、先に進まず必ず待っています。

また、家でくつろいでいる時に人間がソファに座ると、4頭全員がソファに集まって休みます。

かわいくないですか?

留守番をしてもらう際にも、寂しくないのではないかな、と思います。

ただこれは人間がそう感じているだけですので、わんずがどう思っているかは確かではありません。

でも私たち人間が外出する際には、特に必死になることなく、留守番と分かると、皆それぞれ寛げる場所で大人しくしてくれています。

一頭だと、わんこにとって家族は人間のみとなり、常に相手は人間です。

一対一の関係で、その子だけに集中できる点はとても贅沢で幸せですよね。

一方、多頭の場合は、自分以外のわんこがいる家族になります。

そうすると、わんずだけで遊ぶ時間ができます。

我が家では、中型犬組のしおん(シェルティ)と天(ボーダーコリー)は幸いにして小さいわんずの相手が上手なので、わちゃわちゃして遊んでいます。

全員参加のワンプロ

そのわんずの遊ぶ姿(わんプロと言いますね)を眺める時間が、飼い主にとって何よりの至福であります。

先住犬から学ぶ

新入りわんこは、先輩から家のルールやマナーを学ぶことが多いです。

トイレの場所や、入ってはいけない場所、順番待ちすることなど、先輩の数が多ければ多いほど、その姿を見て真似をし覚えていきます。

我が家は、凛(ウエスティ)と海(トイプードル)を同時に迎え入れたのですが、その1か月後にしおんをお迎えしました。

しおんは当初、とてもビビりで(今もビビり体質ではありますが…)ゲージから出ようとしませんでした。

私たち飼い主が呼んでも、おもちゃやおやつでおびき寄せようとしてもゲージの奥のほうで外の様子をうかがっているだけで、出てきませんでした。

ところが、凛と海が、しおんのゲージにぐいぐい入っていき、「こっちで遊ぼうよ!」と言わんばかりに一緒に引き連れてきてくれました。

しおんが来た当初、大きさが皆同じでした。

しおんにとって、怖いもの知らずの2人の先輩は、今でも頼もしいお姉さんたちのようです。

超!規則正しい生活になる

これも多頭飼いならではのメリットです。

数の威力はすごいです。

人間2人とわんこ1頭の場合、人間の数が多いので、とかく人間優位な生活になりがちでした。

多頭の場合は、人間の数と同等、我が家の場合は2対4でわんこが倍です。

朝晩の散歩や食事などは、時間が決まっているため、その時間になると、わんずたちの圧がすごいです。

休日は1時間程度ゆっくりめのスケジュールです。

朝が早いので、必然的に夜更かしはしません。

朝晩、それぞれ1時間の散歩で適度な運動もできます。

わんずとの散歩は、一年の四季を感じることができ、近所の隠れたスポットなどの発見もできます。

早寝早起き、適度な運動、美味しいごはんで理想的な生活ができています。

楽しさが増える

これが一番です。

一頭飼いではなかった発見が沢山あります。

多頭は、それぞれのわんこ達の個性が引き立ちます。

複数いるから違いに気づけることってありますよね。

例えば、リーダーの凛は強がりな部分もあり、甘え下手なので飼い主のほうからかまってあげることが大切だったり。

海と天は、二人とも甘えん坊なので、飼い主の膝の上の取り合いになったり、ずっと飼い主の後ろをついてきたり。

しおんは、凛と争う食いしん坊で、みんなのことが大好きで、一番群れ意識が強かったり。

かわいくないですか?

小さいわんずたちは、とにかくかわいいです!

一緒に寝たり、抱っこしたり、小さいからこそのかわいらしさが満載です。

大きめのわんずたちは、一緒に運動する楽しみがあります。

しおんと天は、フリスビーやボール遊びが好きですので、体力を使う運動をする際のよきパートナーになってくれます。

多頭飼いは、わんこ中心の生活になるため、家族の団結力が強くなります。

ぬしA・Bは、いわゆる他人です。

血縁関係はなく、「わんこと暮らしたい」という共通の希望があったため、現在の生活をしています。

私たちは、共通の守りたい相手(わんず)がいるため、楽しみや幸せを共有することができることが多頭飼いの素晴らしいところです。

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多頭飼いで大変なこと

さて、ここからは、多頭飼いの大変な部分もしっかりお伝えしていきます。

良いことばかりでなく、現実的な大変なことも併せてご紹介しますので、冷静に検討していただければと思います。

  • 時間とお金の負担が増える
  • 先住犬との関係構築
  • 外出が大変
  • 掃除が大変

時間とお金の負担が増える

お迎えする犬種やその子の性格にもよりますが、単純に計算しても、その頭数分加算されると考えてください。

時間はお世話の時間です。

散歩や食事、シャンプーや体調が悪くなった時に病院へ連れて行くなど、わんこにかける時間は倍増します。

お金も時間に比例して負担が増えます。

ご飯、ワクチン、病院、保険、日用品なども頭数分かかります。

現在の生活費の収支を明確にして、迎え入れる子にかかる費用を毎月捻出できるのかを検討することが大切です。

我が家は、迎え入れるほど体が大きなわんこになっていきましたので、今いる子たちから想定して計算することはできませんでした。

始めのレディーストリオ(凛、海、しおん)は、ほぼ同時期でしたので、それほど時間の負担部分では、圧倒的に増えた感覚はありませんでした。

しかし、お金の部分ではかなり検討しました。

迎え入れの費用として、3か月の間に数十万単位で支出があったからです。

そのうえで、日常の生活費としていくらかかるかは、かなり計算しました。

4頭目である天を迎え入れる時は、2週間ほど飼い主で話し合いを重ねました。

今までの3頭と違い、かなりの運動量を必要とすること。

成犬の体重がレディーストリオ全員を合わせたくらいになるため、食費や日々にかかる費用などが単純に倍以上になること。

メンズなので、トイレのしつけが今までと異なることなどなど。

3頭の時の日常生活のスケジュールを表にして、そこに天が加わった場合、散歩はどのようにして行くか、生活スペースはどう確保するか、月々の費用など、シュミレーションを重ねました。

始めの3頭を迎え入れた時は、ぬしBがちょうど会社を辞め、転職活動中だったため、お世話の余裕がありました。

(ぬしB、その節はありがとう!)

天がやってきた時は、飼い主は二人とも働いていたので、かなり大変でした。

始めは育休(と思っている有給休暇)を取りましたが、それも二日ほど。

その当時は、一日留守番をしてもらっていたため、帰宅すると、ゲージいっぱいにウ〇チ爆弾が投下されていたり、トイレシーツが雪のように積もっていたりしました。

毎日、家のドアを開けるのが恐怖でした。

ゲージとトイレトレーを洗い、場合によっては天も洗いという毎日。

冬だったので、真っ暗になった外の足洗い場で、手がかじかみながら寒空の下でトイレトレーを洗うのが辛かったです。

いつものようにトイレトレーを洗っていたある日、仲の良いお隣さんがちょうど帰宅しました。

「今日も大変だね!」と声をかけてくれたので、私は思わず

「もう無理かも…。」と弱音を吐いてしまいました。

そうしたらお隣さんはパワーワードをくれました。

でも、無理が無理だもんね!

そうだ!無理は無理なんだ!

無理って思っても、無理で済ますことはできない。

いのちって、そういうことですよね。

改めて気持ちを入れ替えました。

まだ小さい天は、遊びたい盛り。トイレも一日に何度もするのは当たり前。

だからせめて一緒にいる時間は、天やみんなが快適に過ごせる時間にしよう。

そのために掃除を早く終わらせて、大好きな散歩や遊ぶ時間を作ろう。

働きながらの多頭飼いは、自己鍛錬になります。

先住犬との関係構築

これは大切です。

我が家は気難しい子はいなかったので、比較的受け入れやすかったと思います。

先住のわんこによっては、新しく迎え入れる子との相性を注意深く見る必要があります。

相性が悪いと、ずっと別々の空間で暮らさなければならなかったり、ケンカをして負傷する、なんてこともあります。

もし先住のわんこが気難しい性格なら、いきなり迎え入れず、可能な限り事前に何度か顔合わせをするようにしましょう。

ほんの一例ですが、我が家の場合です。

凛と海は同時にお迎えしたので、全く問題はありませんでした。

(お迎えするにあたり、双方の相性は十分検討しました。)

凛と海が我が家にやってきた5週間後にしおんをお迎えしました。

最初は問題がないように見えましたが、やはり環境が変わったことは察知していたため、凛としおんが下痢になりました。

すぐに病院に連れていき、薬と療養食をもらい1週間ほどで落ち着きました。

天がやってきたのは、それから3年後になります。

凛と海は、あまり興味がなく遠巻きに観察していました。

しおんは、天のことが気になって仕方がないという感じでした。

しおんに起こった変化は以下の通りです。

鼻水が止まらない(ストレスがかかるとこうなります)。

トイレが完璧になった(それまでたまに粗相をしていました)。

体調の変化は鼻水だったのですが、数日様子を見ていたら治りました。

トイレはそれ以降、完璧を維持しています。

どのような先住犬でも、環境の変化になりますので、お迎えするわんこと併せて注意深く体調を観察することが大切だと感じました。

外出が大変

多頭飼いで1,2を争う大変項目です。

日常の散歩から旅行に至るまで、気軽に外出ができません。

まず、人間だけの外出の場合は、わんずに留守番をお願いすることになります。

我が家の場合、レディーストリオは室内でフリーですが、末っ子の天はゲージで留守番をしてもらっています。

天だけゲージなのは、体が大きいためです。

体が大きいと、いたずらや他のわんずたちとじゃれ合った際に何かあっても制御できないからです。

そのため、最大留守番時間は5時間までとなります。

それ以上かかる場合は、天を連れて行くことになります。

次にみんなで外出の場合です。

車で外出をする場合は、後部座席を倒して、それぞれのゲージを設置し出かけます。

しおんは車酔いをしやすいため、山道などのくねくね道はNGです。

また、宿泊をする場合も大変です。

人間だけで出かける場合は、ペットホテルの利用がありますが、ペットホテルの利用料金も頭数分かかります。

ホテルによりますが、我が家はほとんど預けたことがありませんが、利用したことのあるホテルは、動物病院と併設されており、健康チェックや日中の運動もしてくれるところで、一頭あたり一泊約一万円ほどでした。

一番の悩みは、わんずたちと旅行に行く場合です。

わんこと泊まれる宿は沢山ありますが、多頭OKの宿はかなり限られます。

まして、中型犬を含む4頭ともなると、私の視る限りほとんどないか、かなり料金がかかる宿になります。

地域によるかと思いますが、1頭飼いの時よりも選択肢は大幅に絞られることを覚悟したほうが良いです。

掃除が大変

毛むくじゃらが複数になりますので、その分だけ汚れます。

特に抜け毛の掃除が大変です。

我が家のメンバーですと、海はトイプードルなので抜け毛はほとんどありません。

他3頭はダブルコートという換毛がある犬種のため、季節の変わり目の抜け毛があります。

特にコリー系2頭(しおん、天)がすごいです。

一日で抜け毛が床に固まって落ちています。

毎日の掃除と毎週の床掃除はかかせません。

ぬしA、ぬしB共々どちらかと言うと、ずぼらなタイプなのですが、多頭飼いを始めてからは、こまめな掃除、整理整頓を心がけるようになりました。

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まとめ

多頭飼いにおける良い点(メリット)、大変な点(デメリット)をまとめてみると、大変な点のほうが文量が多くなりました。

犬の十戒、犬の聖歌でも触れましたが、わんこを新たに迎え入れるということは、大切な大切な命をまた一つ預かることになります。

「わんこを迎え入れるにあたって、覚悟が必要です。」とよく言われますが、私はそれと同様に、その覚悟を持続させることも大切だと思います。

お迎えするときは、どうしてもポジティブに考えてしまいます。

その後、仕事をしながら日々のお世話に翻弄されると気持ちが萎えてしまうこともあります。

例え、気持ちが萎えてしまっても、その時の覚悟を思い出し、その気持ちが持続・向上するように初心に立ち戻ることが、飼い主にとってとても大切な考えだと思います。

今でも時々、「本当はみんな一人ずつのほうが幸せだったのでは?」と考えることがあります。

でもそれ以上に、わんずたちがわちゃわちゃと遊んでいる姿や、群れを守ろうとしている姿、誰かにならって行動している姿などを見ると、何にも代えがたい幸せを感じることができます。

多頭飼いは確かに大変です。

でもこれだけはお伝えしたいです。

大変さは足し算ですが、楽しさは掛け算以上です。

皆さまにとって、素敵なわんわんライフになることを願って。

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