多頭のフード選び~偏食・痩せすぎフード問題~

健康・お手入れ
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愛犬のフード選び。

それは永遠のテーマですよね。

人間やわんこを始め、全ての生き物の体は、食べるものから作られています。

特に、わんこたちの一生は短いため、できる限り体調に合ったものを食べてほしいのは、飼い主の願いですよね。

また、わんこによっては、食が細い子や、アレルギーを持っている子、はたまた、何でも沢山食べてくれる子など様々です。

多頭飼いにとって、わんこの数だけフードの悩みも増えます。

全員が同じフードで、健やかに過ごしてくれると良いのですが、そう簡単ではありませんよね。

我が家の4わんずも、それぞれフードが違います。

多種多頭な4わんずが、現在のフードに行きつくまでの試行錯誤を元に、我が家のフード事情についてまとめてみました。

「このフードが良いよ!」ということではなく、フード選びの方法として、少しでもお役に立てればと思います。

この記事はこんな人向け

  • 愛犬のフードを検討しているが、どのように選んだら良いか分からない
  • 愛犬の食事に関して悩んでいることがある
  • どんなフードがあるのか知りたい

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我が家のフード遍歴

家族が成長し、増えていくたびに、我が家のフードジプシーは続きました。

以下は、4わんずのフード遍歴です。

しおん
2016年ユーカヌーバロイヤルカナンロイヤルカナン
2016年シュプレモシュプレモシュプレモ
2017年ニュートロニュートロニュートロ
2018年カナガンカナガンニュートロニュートロ
2019年カナガンカナガンフッセフッセ
2020年プラチナムプラチナムプラチナムプラチナム
2020年カナガンカナガンフッセフッセ+ヒルズWD
4年の月日がかかりました…

お迎え当初は、それぞれのペットショップで食べていたフードを引き継いでいました。

しかし、凛の便の臭いが強く軟便だったことと、できれば3わんず同じフードにしたいと思い、環境に慣れるまでの間にフードリサーチを行いました。

わんこのフードに関しては、調べれば調べるほど、粗悪な原材料のものから、こだわりぬいているものまで、本当に数えきれない種類のものがあることが分かりました。

フードは、こだわれば限度はないですが、多頭飼いとしては無理なく続けられる範囲内で、質と値段のバランスが良いものを検討しました。

その結果、シュプレモに行きつき、3わんず揃って切り替えをしました。

しかし、わんずが2歳を過ぎた2017年頃から、トイプードルの海の目ヤニが気になるようになってきました。

そこからジプシーが始まりました。

結果として、目ヤニ問題はカナガンである程度落ち着いています。

凛としおんは、食いしん坊で何を食べても体調は安定していました。

カナガンに切り替えたタイミングで、体の大きさが変わらない凛と海は同じフード(カナガン)、体の大きさが2倍ほどあるしおんは、引き続きニュートロとなりました。

年を同じくして、2018年秋にボーダーコリーの天を迎え入れました。

天が最初に食べていたのは、ペットショップオリジナルフードでした。

しかし原材料にかなり不安があったため、2か月ほどで、しおんと同じメーカーの子犬用に切り替えました。

ところが、天のフードも、かなりジプシーをしました。

天の悩みは、量を食べられないことでした。

本人の食欲はあるのですが、多めにあげると下痢をしてしまいます。

適正量が消化できないため、2歳を過ぎても平均体重を下回り、かなり痩せていました。

2年ほどの試行錯誤の末、現在のフード配合で体重も増加し安定しています。

それぞれの体質が違いますし、年齢によっても変化があると思いますので、これから先も、わんずの体調を見ながら見直しが必要な際にすぐ対応できるようにしていきたいと思います。

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お悩み別フード選び

食いつきが悪い

この悩みは、トイプードルの海と、先代犬のミニチュアダックスのカールにありました。

色々な飼い主さんからお話を伺うと、トイプードルは食に関するお悩みを抱えた方が多い印象があります。

我が家の海も、トイプードルに多い傾向なのか、少なからずその悩みがありました。

また、先代犬のミニチュアダックスのカールについては、元々食に対する欲があまりなかった上に、終末期おける食事の試行錯誤がありました。

この章では、それぞれについて取り上げていきます。

海(トイプードル)の場合

海の食いつきが悪かったのは、お迎えして数日後でした。

朝のご飯の際に、二口ほど食べてぱったり止まってしまいました。

今までお世話してきた健康体のわんこの中で、ご飯を目の前にして食べなくなるという経験をしたことがなかったため、驚きました。

トイプードルは食にバラつきがあると聞いたことがあったため、まさかこの子も⁈と途方にくれました。

その時は心配だったので、せめて少しでも食べてくれればと、フードを手から食べてもらいました。

その日は変化を観察していましたが、体調不良の様子もなく、元気に遊んでいたため安心しました。

しかし、その日の夜ご飯も同じように食べませんでした。

この先、手渡しでしかご飯を食べなくなってはいけないと考え、一口も食べなかったですが、食器を片付けることにしました。

海は頭が良いので、甘えたら聞いてくれることや、食事時間に食べなければお腹が空くことを、もしかしたら理解できるのではないかと考えたからです。

一食抜いたせいか、翌日は案の定モリモリ食べてくれました。

これは海だから上手くいったのかもしれません。

しかし、多頭飼いの良いところとして、周りのメンバーに影響されることもあると思います。

食いしん坊の凛と一緒にご飯を食べることで、その影響を受けたのではないかと感じています。

また、海よりも体の大きい2わんずと生活することで、散歩や遊びなども、平均の同犬種以上の運動量があります。

良く運動することは、よく食べることにも繋がっているのではないかと、海を見て感じます。

カール(ミニチュアダックス)の場合

カールも海と同じように、食のバラつきがあるわんこでした。

実家犬のため、お世話は主に両親がしていたのですが、ご飯を食べてもらえるようにと、色々なトッピングをしたり、完食したらご褒美におやつをあげたりしていました。

そのうちに、ドッグフードだけでは見向きもしなくなり、毎食の工夫が余儀なくされました。

幸い、両親が定年退職後でのお世話だったので、それも楽しんでしていたのですが、働きながらのお世話だった場合は、なかなか大変ではないかと思いました。

健康だったころは、食のバラつきはあれど、食べないことはなかったのですが、終末期は何をしてもほとんど食べなくなってしまいました。

17歳と高齢だったため、治療も積極的にできず、獣医の先生にも「好きなものを食べさせてあげてください」と言われるだけでした。

目も耳も機能が衰え、恐らくですが、鼻もそれほど利かなかったのではないかと思います。

歯も弱っていたため、もちろん固いものは食べることはできませんでした。

両親も心配で何か食べてくれないかと悩んでいました。

パウチ状の流動食やペーストなどを試しましたが、食べてくれませんでした。

そんな中、唯一食べてくれたのが、ブッチでした。

もちろん、適正量までは食べられませんが、自ら好んで食べることができ、体を支える体力の維持に役立ってくれたフードでした。

ブッチは半生タイプですので、同時に水分補給にもなりますし、歯の悪い高齢犬でも無理なく食べることができました

実家では、カールが食べきれる量を薄くスライスした状態で冷凍し、都度少し温めてあげていましたので、保存も問題ありませんでした。

大往生の末、家族に看取られながらカールは旅立っていってしまいましたが、亡くなる少し前まで、自分の力でご飯を食べることができたことは、飼い主にとっても有難かったです。

ブッチには、本当に感謝しています。

我が家の4わんずも、誕生日などの特別な時にブッチをプレゼントしています。

りん
りん

毎日ブッチでも構いませんよ。

目ヤニ

トイプードルの海は、2歳を過ぎたころから目ヤニが気になり始めました。

小さい頃からお世話になっている獣医さんに相談したところ、

「涙管が細くて詰まりやすいことと、涙量が多いことが原因」

との診断でした。

また、小型犬の場合、ドライフードでタンパク質や脂質が高すぎると、うまく消化されずにそれが詰まって目ヤニや涙やけの原因にもなるとのことでした。

基本的な目安としては以下のとおりです。

  • 粗タンパク質 25%以下
  • 粗脂質 15%以下

当時のフードはタンパク質が26%以上、脂質が15%以上だったため、まずは上記の基準内に収まるようなフードに変更する必要がありました。

幸い、同じメーカーでニュートロ(ラム&玄米)がタンパク質22%以上、脂質14%以上だったため、そちらに変更。

加えて、獣医さんにお薦めされたエンジェルアイズというサプリメントを併用していました。

このおかげで、目ヤニは随分改善されました。

しかし、サプリメントの毎食の計量と定期的な購入は、地味に手間がありました。

働きながらの多頭飼いは、できる限りシンプルにいきたいものです。

フードとサプリメントの併用を続けながら、他に良い方法を探っていました。

そこで、わん友さん複数からの情報をいただき、カナガンが良いらしいとの噂を聞きました。

かい
かい

でも調べるとタンパク質は29%以上もあるよ!

正直、そこが心配でした。

しかしタンパク質の種類にもよるかもしれないですし、わん友さんの実際の体験談として、目ヤニが軽減されたとのお話を聞いていましたので、試してみようと思いました。

ここでも多頭飼いの良いところですが、もし海の目ヤニに合わなかった場合は、他2わんずのどちらかで食べてもらえる可能性が高いため、フードを無駄にする心配が少ないのです。

カナガンに切り替えて3か月ほどで、海の目ヤニはサプリメントを摂っていた頃より改善されました。

カナガンは、定期購入すれば送料無料や割引もあるため、我が家は割引が最大の20%になるよう6袋まとめて購入しています。

一袋が2kgの容量しかないため、小型犬向けなのでしょうか。

そのため、我が家では体が小さい凛と海をカナガンにしています。

お腹が弱い(太らない)

ボーダーコリーの天の痩せ問題は、解決に約3年を要しました。

子犬から大きくなるにつれて、骨格は成長するのですが、筋肉や脂肪がそれに追いついていない状況でした。

中型犬の成長期である12か月を過ぎて、2歳になっても、骨ばった体型は変わらずでした。

動物病院で血液検査など、一通り診てもらいましたが、異常は見つかりませんでした。

腰骨はゴツゴツしていて、座っているのは痛いのではないかと心配したほどの痩せ具合でした。

ご飯の量を増やすと、消化ができないためか、すぐ軟便になってしまいます。

体重が増えるまでに試行錯誤した内容は以下の通りです。

  • フードをふやかす(成犬以降も)
  • フードの回数を増やす
  • 子犬用のフードに変える
  • 白米やイモ類をトッピングする
  • 高タンパクフードに変える
  • 寝る前にフードを食べてもらう

どれも期待した成果は得られませんでした。

そんな中で、歴代のわんずが軟便になった際に、獣医さんにいつも薦められていた療養食を思い出しました。

軟便で量を食べられないのであれば、軟便を解決すれば良いのではないか。

そこで、いつものフードにその療養食を加えてみることにしました。

すると、便の調子も良くなり、フードの量を増やしても消化できるようになりました。

天にとって適正な割合を調整しながら、現在は一般フード(フッセ オーシャンケア)と療養食(ヒルズ プリスクリプション・ダイエットWD)を1.2:0.8の割合で落ち着いています。

Husse Japan公式HPから購入可能

この結果、ぐんぐん体重が増えていき、半年ほどかけて適正体重になることができました。

てん
てん

ブレンドフードにしてから6kgも体重が増えたよ!

Before:体重12kgの頃
After:体重18kg

フッセのフードは、専門の販売士さんが直接わんこたちと接し、カウンセリングをしながら適切なフードを提案してくれます。

その上で、フードをブレンドする方法に踏み切りました。

ここまで来るのは本当に長かったです。

でも、それは天本人が一番実感していると思います。

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多頭の食費について

我が家の4わんずの食費が、どれほどかかっているかについてお話します。

フードはまとめ買いをしていますので、一か月あたりの食費として計算しています。

凛・海(カナガン)\7,500

しおん(フッセ)\2,500

天(フッセ+WD)\8,200

合計で¥18,200です。

カナガンは定期購入、フッセは店舗に買いに行くかオンラインで購入、WDは通販で購入しています。

カナガンは6袋(12㎏)とWD(7.5kg)は3か月ごと、フッセ(12.5kg)は2か月ごとのサイクルです。

働きながらの多頭飼いにとって、まとめ買いは必須です。

限られた時間をいかにわんずとの時間にするかが、私たち飼い主が大切にしたいものの一つです。

毎月の食費に約2万円がかかっていることは、高いか安いかは人それぞれです。

私たちにとっては、安くない費用です。

しかし、フルタイムで人間2人が働いているからこそ、無理なく今の自分たちにできる限りの品質の食事を食べてもらえると思っています。

時間とお金、どちらも大切でバランスが難しいですが、それぞれの家庭に合ったベストな選択ができると良いですね。

まとめ

わんこのフード選びは、永遠のテーマです。

我が家の4わんずは、今のところ現在のフードで落ち着いていますが、ここまで行きつくのに4年の歳月と、幾度となく試行錯誤した経緯があります。

  1. 色々なフードの情報収集をして、ある程度フードを特定
  2. そのフードの成分や理念(考え方)、実績や口コミを調査
  3. フード移行期間を経て効果を検証

一つのフードを試すだけでも、上記のような流れを踏んで結論を判断するまでには、半年ほどかかることも多いと思います。

それだけ食べるものは命に繋がりますので、しかるべきことですよね。

わんこによって体質や嗜好も異なりますし、持病をもったわんこであれば、尚更食事には気が抜けないと思います。

食事にこだわれば限りなく追求できます。

しかし、我が家は「働きながらの多頭飼い」をしています。

前述しましたが、無理のない範囲で、できる限りの品質を確保し、わんずが美味しく食べてくれればOKだと考えています。

「犬の十戒」を元に、私たちは、わんずと一緒にいる時間を何よりも大切にしたいと思っています。

できる限り長く健康でいてもらうこと。

仕事は集中して長引かせず、わんずとの時間を確保すること。

人間の家事は時短分担して、わんずとの時間を確保すること。

フードは命の基本だから大切。

でも、人間や、わんこの時間は有限。

わんこの時間は更に有限。

この2つのバランスを常に図りながら、美味しいご飯と楽しい時間を守っていきたいと思います。

大変さは足し算、楽しさは掛け算以上。

皆さまにとって、素敵なわんわんライフになることを願って。

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