季節の変わり目や環境の変化などがあると、お腹に影響が出てしまうわんこも多いですよね。
わんこの排泄物は健康のバロメーター。
ウンチやオシッコの状態を毎日確認することで、わんこの状態を把握することができます。
今回は、そんなわんこの健康の証でもあるウンチが少し緩い時の対処法をまとめてみました。
前提条件として、「病院に行くほどでもない状態」の場合です。
明らかに普段の状態と違う「下痢」状態や、数日経ってもいつもの健康的な排便に戻らない場合は、迷わずかかりつけの獣医師にご相談ください。
働きながらの多頭飼いは特に、わんずの健康が何よりの助けであり原動力です。
我が家の軟便対策は以下の3段階です。
ごく軽度の軟便にお困りの飼い主さんの参考になれば幸いです。
犬の下痢について
下痢の原因
わんこが下痢になってしまう原因は、人間と同じく様々です。
わんこの変化や状態を把握することで、原因究明に繋がりやすくなりますので、日ごろからわんこ観察に励みましょう。
食事の量が多すぎると消化不良をおこし、軟便や下痢になることがあります。
我が家のボーダーコリー天は、これが原因で軟便になったことが多かったです。
フードの規定量を食べると軟便になり、なかなか体重が増えないということがありました。
詳しくは別記事をご覧ください。
フードの切り替え時にも、わんこによっては刺激になり、お腹が緩くなることがあります。
1~2週間ほどかけて、元のフードとの割合を移行し様子を見ながら切り替えていくことで防げる可能性は高いです。
ストレス性の下痢についても、環境の変化などで、わんこに負荷がかかることが予測できれば、可能な限り取り除いてあげると良いと思います。
上記以外の原因の場合は、できるだけ早急に動物病院で診察してもらうことをお勧めします。
わんこは言葉を話すことができませんし、原因が特定できない場合は専門家に診てもらうことが一番です。
その際は、あまり時間が経っていない状態の排泄物を持参すると、獣医師の先生が原因を特定する助けになります。
便の状態
排便の状態で、大まかにどの部分に異常があるか把握できる可能性があります。
しかしながら、飼い主で安易に判断せず、軽度軟便以外は必ず受診するようにしましょう。
我が家の軟便対処方法
多種多頭の我が家は、うんちも多様です。
同じフードを食べていても、出てくる状態は違うようです。
多頭飼いになり7年。
4種類のうんちを毎日拾っていると、誰のものかはすぐ分かるようになりました。
我が家の軟便犬順位は以下のようになります。
1位 天
2位 凛
3位 しおん
4位 海
圧倒的1位は、ボーダーコリーの天です。
天は通常時でもコロコロ状態ではなく、少し柔らかめのうんちです。
天以外の3わんずは、ほとんど軟便や下痢になることはありません。
我が家のわんずが軟便になりやすいタイミングとしては、季節の変わり目が多いです。
この章では「うんちを拾う時に柔らかくて取りづらい」という状態が、2回以上続いた場合にしている対処方法を3つご紹介します。
食事
消化に負担がかからないように食事量を減らします。
減らす量は、普段の1~2割程度です。
あまり少ないとお腹が空いちゃうよ!
我が家の食事は、基本的にドライフードのみです。
今は、手作りご飯やウェットフードなど、色々なご飯があり選択肢も多様ですよね。
幸い我が家は、4わんず全員アレルギーなどもなく、何でも食べてくれますが、普段の状態が把握しやすいようにするためにもドライフードのみにしています。
また、被災した場合や何かあった時にも対処しやすいのはドライフードだと考えています。
軟便時も、普段のドライフードの量から計量するだけで良いので簡単に対処できます。
新ビオフェルミンS
天がお世話になったドックトレーナーさんに教えていただきました。
最初は人間用のものをわんこに食べさせても大丈夫なの?と思いましたが、多くのトレーナーさんが利用しているとのことでした。
また、かかりつけの獣医師の先生にも伺ったところ、薬ではないので問題ないとのことでした。
市販のビオフェルミンは「新ビオフェルミンS」という名称で、錠剤と細粒があります。
我が家は、量の調整がしやすい細粒を使っています。
ボーダーコリーの天(18kg)は、付属のスプーン擦り切れ1杯程度、しおん(9kg)と凛(5.7kg)はスプーン半分ほどをフードに振りかけてあげています。
トイプードルの海は、ほとんど軟便にならないためお世話になりにくいのですが、スプーン半分弱くらいの量です。
我が家の量は少なめにしてありますので、ご家庭によって体重からの容量を確認して、わんこに合った量をあげてください。
ビオフェルミンは少し甘味があるため、そのままでも喜んで食べてくれます。
ヒルズスクリプション・ダイエット(特別療養食)w/d
先代犬のボーダーコリーかのんがお世話になっていたフードです。
かのんはストラバイト(尿路結石症)があった際に、動物病院で処方していただいていました。
w/dは特別療養食で、動物病院で勧められることが多いですが、市販もされています。
食物繊維が多く含まれており、ストラバイトだけでなく、体重管理や消化管理を目的に作られた療養食です。
天はお腹が弱いので、普段から通常のフードにこのw/dを混ぜて食べています。
それまでは軟便が続き、適正量のフードだと消化しにくかったのですが、このw/dを配合したところ順調に体重が増え、便も良い固さのものが出るようになりました。
他3わんずも、軟便になったときには通常フード:w/dを2:1の割合で配合しています。
この療養食は食物繊維が豊富に入っているため、便の量が増えるので注意してください。
まとめ
働きながらの多頭飼いの軟便は、なかなか大変です。
仕事から帰ってきたらトイレ周辺が大惨事に…なんてことは出来る限り避けたいですよね。
我が家では、「いつもの軟便だな。」と判断したら、前述の3つの対処法を組み合わせています。
基本的には、ビオフェルミンをいつものフードに振りかけて、量を少し減らす方法です。
この対処法で、排便1~2回目で状態の良いものに復活します。
それでも緩かったらw/dを配合しています。
繰り返しになりますが、前提として病院で診てもらうことが一番です。
わんこの体質にもよりますが、子犬期とは異なり、成犬期の軟便や下痢の頻度は多くはないと思います。
軟便の状態が日増しに悪くなったり、数日経っても改善が見られない場合は、早めの受診をお勧めします。
わんこの体質や個性もありますので、我が家の例は一例として参考にしていただければ幸いです。
わんことの時間は有限です。
限られた時間をお互い健康で、美味しいものを食べて過ごしたいですね。
良い犬生は良いうんちから。
大変さは足し算、楽しさは掛け算以上。
皆さまにとって、素敵なわんわんライフになることを願って。
コメント