もふもふのわんこって、何であんなにかわいいんでしょう。
でも、もふもふだからこそ、抜け毛も大変ですよね。
犬種にもよりますが、季節の変わり目は掃除をしても、どこから湧いてくるのだろうと思うほど、抜け毛がすごいです。
特に多頭の場合は、わんこの数だけ抜け毛の数も増えます。
抜け毛との闘いは多頭飼いにとって切っても切り離せないテーマです。
そこで、今回は我が家の4頭の毛むくじゃら対策をまとめてみました。
この記事で分かること
- 抜け毛との付き合いかた
- 抜け毛を減らすために飼い主ができる方法
- 抜け毛を効率よく掃除するヒント
抜け毛の仕組み
なぜこんなに毛が抜けるのでしょう。
我が家も、毎日の掃除で取れる抜け毛を一週間集めたら、もう1頭わんこが出来上がるのではないかという勢いで毛が抜けます。
そこでまずは、わんこの被毛の仕組みについて少し調べてみました。
シングルコート | ダブルコート | |
オーバーコート(上毛) | 〇 | 〇 |
アンダーコート(下毛) | × | 〇 |
抜け毛の量 | 少ない | 多い |
主な犬種 | トイプードル ヨークシャテリア マルチーズ フレンチブルドッグ | シェットランドシープドッグ ゴールデンレトリバー 柴犬 チワワ |
わんこの被毛にはシングルコートとダブルコートという2つの種類があります。
シングルコートは、その名の通り被毛の種類が1種類(1層)のみのわんこたちです。
代表的な犬種としては、トイプードル、ヨークシャテリア、マルチーズ、フレンチブルドッグなどがこれにあたります。
シングルコートは、一年を通して徐々に抜け替わりがあり、抜ける量としてもそれほど多くはありません。
対して、ダブルコートは2種類(2層)の被毛で構成されています。
上毛といわれるオーバーコートは、体の表面を覆う毛で、皮膚を保護するため太くて剛毛です。
下毛(アンダーコート)は、体を保温・保湿するための役割を担っており、柔らかい毛です。
ダブルコートの代表犬種は、シェルティ、ゴールデンレトリバー、柴犬などです。
抜け毛は、このダブルコートのわんこたちの、下毛(アンダーコート)が衣替えをするために発生します。
抜け毛は一年を通して発生しますが、特に多い時期は、春から夏にかけての1か月と、秋から冬にかけての1か月ほどです。
抜け毛を掃除する飼い主にとっては悩ましい課題なのですが、わんずにとっては健やかな毎日を過ごすためにも必要な生理現象です。
お互いが快適に過ごせるよう、抜け毛の仕組みを理解した上で、飼い主として対策をしていきましょう。
抜け毛対策
我が家の4わんずは犬種がバラバラですので、抜け毛に関しても多様です。
唯一のシングルコートであるトイプードルの海は、本当に抜け毛が気になりません。
毛の特徴としては、ぬしAと同様、天然パーマですので、ブラッシングとトリミングがかかせません。
凛は、ダブルコートなのですが、一般的なウエストハイランドホワイトテリアと比較して、毛量がかなり少なく、細かくて短い毛が抜けます。
これは、他の短毛種(フレンチブルドッグやウェルシュコーギーなど)と同様、抜け毛はやっかいです。
見た目の抜け毛はそれほど気になりませんが、毛がとにかく細かいため、取り除くことが容易ではありません。
しおんと天は、抜け毛の手本となる被毛です。
我が家のフローリングを占領している抜け毛の9割は、この2わんずの残骸たちだと言っても過言ではありません。
上記3パターンについての、それぞれの抜け毛対策を紹介していきます。
<ブラッシングの方法>
凛(ウエスティ) | 海(トイプードル) | しおん(シェルティ)、天(ボーダーコリー) | |
被毛の種類 | ダブルコート 短毛 | シングルコート 天然パーマ | ダブルコート 長毛 |
両目コーム | ○ | 〇 | ○ |
ファーミネーター | ○ | ◎ | |
スリッカーブラシ | ◎ | ||
艶出しブラシ | ◎ |
両目コーム
万能で、あらゆるシーンにお薦めです。
どのような犬種、被毛にも役立ちます。
我が家では、被毛のからまりを解くためにも使いますが、散歩や外出時にも持参しています。
外で遊んだ時に毛についた土や草などの汚れを取る際に一発です。
他のブラシのように、かさばらず場所を取らないため、コームの掃除や持ち運びにも非常に便利です。
とにかく便利で万能なコームなので、我が家では、お散歩バックに1本、リビングに1本、お風呂場に1本常備しています。
このコームは先代犬から愛用していますので、かれこれ15年以上お世話になっています。
耐久性もよく長持ちしますので、コスパは非常に良いものだと思います。
ファーミネーター
抜け毛がごっそり取れます!
特に長毛種である、しおんと天は、アンダーコートの抜け替わりの際に毛が絡まって他のブラシではなかなかスムーズに取れないことが多いです。
このファーミネーターは、ブラシが引っかかることもなく、わんこにとっても負担が少ないため、面白いようにアンダーコートが抜けていきます。
この爽快感がとても気持ちが良いので、お薦めです。
ブラッシングをした後は、被毛がサラサラになり、手触りも良くなります。
ファーミネーターは被毛の種類によってブラシも異なるため、わんこに合ったものを選んでください。
スリッカーブラシ
このブラシは櫛の歯の部分が短いため、比較的毛量の少なめなわんこに向いています。
我が家では天然パーマの海によく使用しています。
被毛がクルクルしているので、広く浅くブラッシングができます。
艶出しブラシ
凛のみに使用しています。
毛量が少なめの短毛種に向いています。
毛の長さがないため、絡まりはしませんが、ボサボサが気になる場合に、この艶出しブラシが活躍してくれます。
凛の場合、抜け毛を取るためには両目コームやファーミネーター、被毛を整えるためには艶出しブラシ、というように用途を分けて使用しています。
トリミング、シャンプー
毛穴に汚れが溜まってしまったりすると抜け毛が増えることもあります。
また、トリミングやシャンプーをすることによって、同時に毛も抜けますので、皮膚と被毛の清潔を保つことと一石二鳥になります。
家でシャンプーをする場合は、ドライヤーなどでしっかり乾かしながら、ブラッシングをしましょう。
理由は、シャンプーで抜けた毛が浮き出てくるからです。
これを怠ると、シャンプー後数日間は以前に増して抜け毛が多くなります。
服
今まで小型犬と暮らしたことがなかった私は、「わんこに服を着せるなんて!」と思っていましたが、服は擬人化のためではないことを知りました。
特にシングルコートのわんこは、ダブルコートにわんこに比べると、体温調整がしにくい被毛です。
そのため、暑さ寒さ対策で服が活躍してくれます。
また、ダブルコートのわんこにとっても、服が抜け毛をキャッチしてくれますので、抜け毛対策になります。
ダブルコートの凛は、換毛期はこの抜け毛対策として、服を着てもらっています。
前述したとおり凛の被毛は短いため、布類のものに抜け毛が不着すると、取り除くのに一苦労します。
それを軽減するためにも服はかなり役に立ちます。
掃除のヒント
クイックルワイパー
シンプルで原始的ですが、多頭飼いを6年以上経験して、これが一番です。
床はフローリングのほうが掃除がしやすいです。
以前の家は、わんずの足腰の負担を考えて、フローリングにカーペットを貼っていたのですが、抜け毛が絡みついて掃除機でもコロコロでも取りにくく床に溜まってしまうという問題がありました。
その当時は、吸着タイルカーペットを敷き詰めていたのですが、数ヶ月経つとへたってしまうため、新しいものに張り替えたりする手間と費用もかかりました。
現在の家は、入居前にフローリングにわんこ用の滑り止めワックスを施工していただきました。
これが、とても良いです!
このワックスについては、また別記事で詳しく紹介させていただきますね。
さて、フローリングだと床に抜け毛が絡まない分、目立ちます。
我が家は朝にクイックルワイパーで全面を掃除します。
抜け毛はある程度、塊で溜まっていますので、ドライシートでひと拭きすると、ごっそり取れます。
換毛期は20畳ほどのフローリングで、ドライシートを2枚使用します。
クイックルワイパーじゃなくても他社のフローリングワイパーでも良いんじゃない?
私もそう思っていました。
お値段も結構差がありますし、ワイパーなんてどこも同じだと思っていたのです。
しかし、使ってみると便利です!
他社ワイパーは、全面でほこりをキャッチしてくれないものが多いです。
その点、クイックルワイパーは隅から隅まで、しっかりほこりと汚れを取ってくれます。
また、伸縮するバーの部分の耐久性も違います。
他社のものは、ある程度使っていると、伸縮部分の締まりが甘くなってきて、ワイパーをしている際にバーが縮んでしまうことが多々ありました。
クイックルワイパーは、2年以上使っていますが、そのような不具合は一度もありません。
ただ、ドライシートは主に100均のものを使用しています。
抜け毛を取り除くことが目的ですので、コスパを重要視しています。
細かい塵やゴミなどを取り除きたいときは、掃除機を使っています。
クイックルワイパーは、とにかく目につく抜け毛を掃除したいときに最適です。
掃除機
掃除機は、家具などの隙間や、部屋の角、細かい抜け毛を掃除する時に使用しています。
我が家で使っている掃除機はこちらです。
マキタのコードレスクリーナーは、業務用で使用されているところが多く、壊れにくいのが特徴です。
国内最大手の電動工具メーカーで知られているマキタですが、元々の掃除機は現場の清掃用としてプロ向けに販売していたそうです。
それ故、吸引力もパワフルです!
また、ヘッドが小さく軽いため、どんなところでも届きます。
多頭飼いの悩みの種である、掃除機のヘッド部分に抜け毛が絡まって回らないということも、ほとんどありません。
我が家のマキタ(カプセル式充電クリーナーCL281)は、サイクロンアタッチメントが付いていますので、吸引した抜け毛も、まとまってコロンとゴミ箱に捨てるだけです。
このアタッチメントは本当に手間がかかりません。
ゴミが貯まる部分がカプセル式になっており、プラスチックで出来ていますので、取り外して簡単に水洗いができる点も気に入っています。
デメリットは、充電式バッテリーの重量がある点です。
本体はとても軽いのですが、バッテリーを装着するとある程度の重みになります。
バッテリーは、持ち手の近くに設置するため、その重みがもろに手にかかります。
充電のもちは不満はありません。
1階と2階をくまなく30分ほど掃除をして、一度の充電で4~5回持ちます。
掃除機は、クイックルワイパーで取り切れない細かい抜け毛や隙間に入った抜け毛の掃除に加え、脱臭機のフィルターのほこり取りなどに使用しています。
一毛打尽
一件、何の変哲もない固めのスポンジに見えますが、これは本当にすごいアイテムです!
カーペットなどの毛羽立った布製品についた抜け毛をまとめ取るときに大変便利です。
特にカーペットは、それほど抜け毛がついていない見た目をしている部分でも、一毛打尽で撫でるだけで次から次へと抜け毛がまとまって出てきます。
我が家では、階段部分の滑り止めで使用しているタイルカーペットや、わんずのベッド、クッションなどにこれを使用しています。
デメリットとしては、サイズが9.5cm×9.5cmと手のひらサイズですので、広い範囲を掃除しようと思うと、かなり骨が折れるという点です。
まとめ
わんこたちの体を守ってくれている被毛。
その毛たちがお役御免になると、抜け毛として離脱する仕組みを理解すれば、抜け毛も愛情が湧いてきますね!
抜け毛対策は、わんずの健康管理にも繋がります。
ブラッシングやシャンプーなどをすることによって、スキンシップにもなりますし、体の不調にもいち早く気づくことができます。
また、服は怪我や汚れの防止に役立ちますし、公共の場や他の人の家へお邪魔する際のマナーにもなると思います。
掃除は、住環境を清潔に保つために必要不可欠です。
特に、抜け毛は隙間に溜まってしまうことが多いため、定期的に家具や家電を移動させて掃除をすることをオススメします。
我が家は、引っ越す際に冷蔵庫と洗濯機を移動させたら、その隙間に雪のように抜け毛がうず高く溜まっていました。
恐怖でしかなかったです。
冷蔵庫や洗濯機の場所には、わんずたちはあまり入らないので、抜け毛もそれほどないだろうと、たかをくくっていました。
抜け毛は縦横無尽です!
家電たちに特に問題はありませんでしたが、そのまま放置していたら故障に繋がったのではないかと思います。
これも多頭飼いならではです。
働きながらの多頭飼いは、抜け毛対策や掃除も、十分な時間の確保が難しいと思います。
それ故、毎日の数分を利用して、溜まらないように対策・掃除することが、飼い主とわんずお互いにとって一番快適な生活につながるのではないか、と感じる日々です。
大変さは足し算、楽しさは掛け算以上。
皆さまにとって、素敵なわんわんライフになることを願って。
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