顔が腫れるアレルギー症状【犬の顔面浮腫】

健康・お手入れ
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先日、シェルティのしおんの顔が腫れてしまい、「顔面浮腫」という症状だと診断されました。

顔が倍ほどの大きさになり、まるで別犬のようになってしまう顔面浮腫。

この症状の原因は様々ですが、主には薬やワクチンの副作用やアレルギーによって起こると言われています。

顔が腫れだすと、あっという間に広がっていきます。

最悪の場合、腫れが気管支を圧迫し、呼吸困難に陥る危険性もありますので、すぐに病院で診てもらうことをおすすめします。

そこで今回は、しおんの場合の経緯と治癒までの経過について、まとめました。

この記事で分かること
  • 犬の顔が腫れた場合の対処方法
  • 顔面浮腫の原因と症状
  • 顔面浮腫になった犬のケース
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きっかけと初期症状

最初に異常に気がついたのは、朝食後でした。

いつものように朝の散歩を済ませ、4わんずにご飯を食べてもらい、人間の朝食を摂っている時です。

しおんが口のあたりを気にして、前足でしきりに口を搔くようなしぐさをしていました。

何か歯に挟まったのではと思い、確認してみると口の周りがうっすら腫れているような感じでした。

しおんは前足で掻こうとしたり、顔をブルブルして気にしている様子でした。

そこから5分も経たないうちに、顔全体が腫れてきました。

5分後
10分後

シェルティですので、普段の顔は細長いのですが、その時はマズルの太さが倍ほどになっていて、まるで別犬のような顔立ちになってしまっていました。

顔の腫れ以外には、特に変化は感じられず、ぐったりした様子も、呼吸が荒くなったりした様子も見られませんでした。

平日の朝だったため、私が出勤を遅らせて病院に連れていきました。

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診断と治療方法

診断

「顔面浮腫」と診断されました。

顔面浮腫という名前だけ見ると、腫瘍なの?と心配になりましたが、病名ではなく症状名だそうです。

顔面浮腫とは、その字の通り、顔が腫れるアレルギー症状とのこと。

主な原因は以下の通りです。

  • ワクチンの副作用
  • 薬疹、食事などのアレルギー
  • 接触アレルギー(蜂や毛虫)
  • 蛇などの毒

病院の先生曰く、犬のアレルギー症状は特定できるほうが少ないらしく、しおんの場合も何でそうなったのかは分からずじまいでした。

症状が現れるのは、ワクチンや食後、何かに触れた1時間後とのこと。

おそらく朝の散歩の時に何かあったのではないかと思います。

先生には、何か食べたのでは?と聞かれましたが、しおんは拾い食いはしたことがないので可能性としては低いと思います。

ただ、田舎ですので、草むらが多く、色々な虫や動物も多いと思いますので、接触アレルギーなのかもしれません。

治療方法

処置の経過
  • 1日目
    血液検査
    腫れ対策注射(ステロイド)
  • 2日目
    血液検査
    吐き気止め注射(セレニア)
    療養食
  • 3〜5日目
    吐き気止め薬(セレニア錠)
    療養食
  • 5〜7日目
    療養食

  • 10日目
    血液検査
    <完治>

診察初日は、まず血液検査をしてステロイド注射をしても問題がないかを調べました。

顔面が腫れる症状は、腫れる領域が広がると、気管支を圧迫して呼吸困難になる危険性もあります。

それを防ぐため、腫れを抑えるためにステロイド注射をしてもらいました。

先生には夕方くらい(接種から半日後)には腫れが引き始めるだろうと言われました。

実際に、夕方になって朝よりは腫れが落ち着いてきましたが、顔が元通りになるほどではありませんでした。

しおんも痒みはあるようで、その日は顔を手で掻こうとしたり、顔をブルブルしたりする仕草はまだ残っていました。

1日目の夜から2日目の昼にかけて、顔の腫れに加え、嘔吐もするようになりました。

夜ご飯の後1回と、朝ご飯の後に2回嘔吐し、痒みもある様子でした。

2日目もぬしABとも仕事だったのですが、Webカメラで嘔吐している様子を見たぬしBが、急遽帰宅し、病院へ連れていきました。

2日目の血液検査は、他の臓器に異常がないかを確認するためです。

数値としては異常はないものの、炎症マーカーが測定可能数値の上限を振り切っているとのことで、臓器に炎症が起きているとのことでした。

この日は、吐き気止めの注射を打ってもらい、アレルギーに対処するため療養食に切り替えました。

次の日から嘔吐は見られなくなったため、療養食に錠剤の吐き気止めを混ぜて対処しました。

吐き気止めの薬は3日間処方され、それ以降は療養食のみで1週間様子を見ました。

初診から10日後に再度診察をしていただき、血液検査の結果、炎症マーカーも正常値に収まり、完治しました。

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完治までの経過と状態

治療4日目。腫れも落ち着きました。

しおんの症状と、それに対する処置を経過ごとに以下にまとめました。

症状が出た初日は、顔の腫れだけだと思っていましたが、初日の夜から嘔吐が続き、アレルギー症状は腫れだけではありませんでした。

また、初日の血液検査の炎症マーカーの数値から、2日目の検査では数値が急激に上がりました。

顔の腫れは、3日目あたりからほとんど分からなくなり、痒みも収まった様子でした。

腫れと痒み、嘔吐以外は、しおん本人は元気で食欲もありました。

ただ、アレルギー症状だったため、他の刺激を極力避けるために、散歩は距離を短くして出来る限り草むらなどを避けるようにしました。

しおんは散歩が大好きなので、他3わんずと同じ距離を歩けないことが不満だったようです。

アレルギーの原因が不明なので、とにかく想定できるリスクは避けようと思ったのですが、的のないところにボールを当てるような状態でした。

特にしおんは小さい時から、ワクチンの抗体がつきにくい体質です。

以前住んでいた地域の動物病院では、混合ワクチン接種後に抗体検査があったのですが、ジステンパーウイルスとパルボウイルスの抗体値が基準より低く、1年で3回ほどワクチンを打ったことがあります。

獣医の先生曰く、ワクチンの抗体は仔犬のころは付きにくいこともあるとのことだったのですが、今回のことがあったので、念の為、抗体検査もしていただきました。

結果、ジステンパーウイルスは抗体ができていましたが、パルボウィルスについては低抗体でした。

混合ワクチンを接種してから3ヶ月後くらいだったため、通常は一番抗体がついている時期とのこと。

対策としては、気をつけるしかないようです。

確かに、小さい頃に何度もワクチンを打ったのですが、抗体は十分につかなかったため、ワクチンの回数を増やすことでは解決しないことも理解できます。

アレルギーも、気をつけるといっても限度がありますし、原因が分からないため完全に避けることは難しいと思います。

しかし、これから歳を重ねていくにつれ、体力や免疫も落ちてくることを考えると、飼い主として神経質にならない程度に気をつけていこうと思っています。

まとめ

人間と同じく、犬のアレルギー症状は多岐にわたります。

原因を突き止めるのも至難の業です。

ましてや、わんこは言葉を話せないので、状況や状態を確認することも難しいです。

だからこそ、普段の状態を常に把握して、異常にすぐ気付けるようにしたいですね。

また、今回の「顔面浮腫」は、腫れる部分が顔だけで見た目はわかりやすいですし、わんこ自身もぐったりするほどの症状ではありませんでした。

だからといって、安心できるものではありません。

気管支に近い顔だからこそ、腫れがひどくなると呼吸困難に陥る危険性もあります。

しかも、腫れるスピードは本当に早いです。

あっという間に危険水域に達することも考えられます。

異常を感じたら、すぐに動物病院で診てもらうことが何より大切だと感じた1件でした。

わんこも人も、健康第一。

健康維持のためには、普段の生活を丁寧にすることと、わんずとのスキンシップやコミュニケーションを大切にしたいですね。

大変さは足し算、楽しさは掛け算以上。

皆さまにとって、素敵なわんわんライフになることを願って。

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