愛しいわんこの健康を作る食事であるフード。
主食としての「ドッグフード」の全国出荷量は1年で25万トン以上。
フードの種類も豊富で迷ってしまいますよね。
我が家のコリー系はスウェーデンのhusseというフードにお世話になっています。
husseは市販されていないため、街で見かけることはほとんどないのではないでしょうか。
そこで今回は、このフードについて我が家の体験談も含めてまとめてみました。
皆さまのフード選びの参考になれば幸いです。
husseの特徴
husseとは、スウェーデンのフードメーカーで、スウェーデン語で「ペットオーナー」という意味だそうです。
創業は1987年と歴史もあります。
スウェーデンと聞いた時点で少し安心してしまいますよね。
なぜなら、スウェーデンはペット先進国。
ペット保険が世界で初めて誕生した国でもあります。
ちなみに日本のペット保険は、100年近く後になります。
北欧生まれのドッグフードはどのような特徴があるのか、品質、販売方法、日本代理店の3点からまとめました。
品質
していないこととしていること
上記に関しては、愛犬家の方には当たり前の項目ですね。
動物実験をしないのは、安全な品質のものを使用しているため、その必要がないということです。
加えて、遺伝子組み換え技術によって品種改良された生物は一切使用していません。
また、犬や猫のアレルギーの原因になりやすい大豆も使用していないそうです。
3つ目の「肉の副産物」とは、原材料に「○○ミート」と書かれているものがそれにあたります。
本来、食用ではない部分も肉として混ぜて、かさ増しをするフードは沢山あります。
そのようなことを行っていませんよ、ということです。
husseは自社でペット研究センターを所有しており、そこで品質開発をしています。
開発結果が、すぐ製品へ生かせるのは強みですね。
また、研究センターを自社所有しているのは、製品へのこだわりの強さを感じます。
研究には莫大な費用や人件費がかかります。
それだけの価値を置いている証ですね。
ヒューマングレードとは、人間の食品と同じ基準のレベルで管理された品質の原材料で作られていることを意味します。
husseで使用されている主なタンパク源である鶏はドイツ産(成長ホルモンフリー)、サーモンはノルウェー産、ラムはニュージーランド産など、原産国も明記されています。
全てのフードの消化率は90%以上。
体への負担が少なく、栄養価も良いフードの証ですね。
わんこのお手入れ項目として当たり前になってきた歯石ケアについても、フードを食べる時に歯磨き効果がある海藻成分を全てのスーパープレミアムフードに配合しています。
これもありがたいことですね。
わんこは歯が命!
IFS、FEDIAF基準をクリア
husseのフードは、ベルギーの工場で生産されています。
そのベルギー工場は2つの国際基準と認証をクリアしています。
IFS(International Food Standard)は国際食品基準で、製品の製造または包装工程の汚染の危険性を監査する基準です。
衛生管理されている工場が受ける基準ということだね。
FEDIAF(The European Pet Food Industry Federarion)は欧州ペットフード工業連合の略で、ペットフードの栄養基準や工場認定を行っている団体です。
アメリカ版はAAFCO(米国飼料検査官協会)がありますが、この2つの違いは、AAFCOは動物の食事の栄養基準などを制定する機関であるのに対し、FEDIAFは基準制定だけではなく、製造過程の管理や義務付けを行っている機関であるということです。
もう少し簡単に言えば、AAFCOは「フードの基準はこうだから、みんなそれを指標にして作ってね」と案内する機関。
FEDIAFは「フードの基準はこれだよ。うちの名前を表記するのであれば、製造過程へのシステムを必ず導入しなくちゃいけないよ。」と管理指導する機関。
製造過程へのシステムとは、HACCP(ハサップ)システムと言い、食品製造工程中に危害防止につながる重要管理点をリアルタイムで監視、記録していくシステムです。
これは、人間の食品にも導入されているとのことです。
作る過程においてもヒューマングレードなんだね!
販売方法
husseの最大の特徴でもあると言えます。
husseのフードは小売業者と通さず、専任カウンセラーによるカウンセリング&デリバリーを基本とした販売をしています。
そのため、高品質でありながら販売価格を抑えることができるとのことです。
専任カウンセラーとは、フランチャイズ契約をした個人または法人で、husseの製品トレーニングを受けています。
わんこの性別や体調、運動状況など、色々な状態をヒアリングして、実際にわんこを見て、最適なフードを選定してくれます。
人間のカウンセリング化粧品みたいだね!
フッセジャパン
husseが日本にやってきたのは2013年のようです。
フランチャイズシステムとして、マスターフランチャイズのライセンスを取得した企業が、国内でのフランチャイズ加盟店を募集することができます。
その最初のマスターフランチャイズになったのは、ジャパンエクスプレス株式会社という物流の会社です(2013年9月契約締結)。
しかし、その後この会社のホームページから「フッセ事業部」が消えています。
現在は、三笠サービス株式会社という印刷機のカラートナーを販売している会社が2019年3月にマスターフランチャイズ契約を締結し、フッセジャパンを運営しています。
フッセジャパンのホームページによると、全国の加盟店は30か所あるようです。
関東エリアが圧倒的に多く16か所、続いて東海エリアの4か所です(2022年8月時点)。
お近くに加盟店がない場合は、フッセジャパン本部からの購入が可能です。
ただその際は、もちろん実際にわんこの状況を見てのアドバイスはできません。
そのうちオンラインカウンセリングとかできると良いのにね。
我が家の場合
きっかけ
Instagramがきっかけです。
当時、ボーダーコリーの天のガリガリ問題に悩んでいました。
何か良いフードはないか、色々探していたところ、同じような悩みを抱えているボーダーコリーの飼い主さんがhusseを紹介していました。
まずはサンプルがもらえるとのことだったので、フッセジャパン本部のホームページから問い合わせをしてみました。
その際、天の状態(太らない、お腹が弱いなど)も併せて相談してみました。
数日後、本当にサンプルなの?と思うくらいの量の数種類のフードと、お手紙が届きました。
天も含め我が家の4わんずは、フードの食いつきが悪いということはなかったため、サンプルも美味しそうに食べてくれました。
実際に天のことを相談してみたい!と思い、幸いにも車で40分ほどの所に加盟店があったため、その週末に伺いました。
加盟店の方は、フードの勉強をかなりしていることがお話から伝わってきました。
天も一緒に連れていき、体つきや被毛の状態を丁寧にチェックしてくださいました。
また、これまで私たち飼い主が試行錯誤した数々の「天を太らせよう作戦」をじっくり聞いてくださいました。
天が生後7か月のときからhusseの子犬用フードに切り替えました。
ボーダーコリーの体の特徴や、天の体調・成長具合を確認しながら2歳半くらいまで子犬用のフードを継続しました。
私たちだけであれば、1歳を過ぎたら当たり前のように成犬用のフードに切り替えてしまっていました。
しかしアドバイザーの方曰く、年齢よりも身体の成長具合によって子犬用か成犬用かを判断するとのことでした。
天の場合は、食べ物を消化吸収する内臓の成長がゆっくりなのかもしれないとのことで、子犬用を長く食べてもらうことにしました。
こうして、フードを1袋食べ終わるタイミングで、2か月に一度ほど天の状態を確認しながらコーディネートしてもらいました。
良い点
ここ3年ほど、我が家のコリー系2頭がお世話になっている中で気づいた良い点をまとめました。
専任カウンセラーに相談できる
これは一番大きいメリットだと思います。
専任カウンセラーは、定期的にフッセジャパンが主催する研修を受けて知識と情報をアップデートしています。
また、全国のほとんどの専任カウンセラーは犬猫の飼育経験がある方です。
愛犬愛猫のためにフードを徹底的に調べたりする中でフッセを知り、加盟店になったという方が多いです。
フードの原料、成分、製造工程のことや、犬猫の体の仕組みなど本当に良く勉強されているので感心します。
また、カウンセラーによるかもしれませんが、自社フードを無理に勧めることはされませんでした。
我が家の小型犬2頭はフッセではありませんが、成分や体の調子を見て、
申し分ないフードだから変えなくていいですよ。
と言ってくださいました。
わんこたちのことを第一に考えていただいていることが伝わってきます。
大容量で多頭飼い向き
さすが海外製品、お試し用の150gのものもありますが、ほとんどの製品で12.5kgまたは15kgの大容量が提供されています。
中型犬以上や多頭飼いにはとても助かります。
我が家はオーシャンケアですので、12.5kgのものを頼んでいます。
オーシャンケアはサーモンが主原料なのですが、封を開けると魚の良い匂いがします。
個人的感想なのですが、多くのドライフードは干し草のような匂いがしますが、オーシャンケアはしっかり魚の匂いがします。
これも原材料にこだわっている証拠ですね。
ちなみに、全てのhusse製品の栄養の消化吸収率は90%以上です。
husseにしてから、わんずのうんちの量が少なくなったことでも納得です。
歯垢を除去する
husseの特徴で取り上げたように、全てのフードには歯垢洗浄効果のある海藻成分が配合されています。
フードを食べる時に歯に当てて歯垢を除去するよう、食物繊維をちりばめ粒を補強しているそうです。
確かにhusseを食べていない小型犬わんず2頭に比べて、husseを食べている中型犬2頭の歯は綺麗です。
ちびわんずが食べているメーカーにも、歯磨き成分配合のフードがありますが、値段が一気に上がります。
その点フッセは良心的ですよね。
ただ、フードだけで真っ白でピカピカの歯になる訳ではありません。
あくまでも補助的な要素として、汚れがつきにくいのは確かです。
フードを丸飲みしてしまうわんこには、あまり効果が感じられないでしょう。
残念な点
加盟店が近くにないとカウンセリングが受けられない
husseの特徴が弱みになる最大のポイントです。
加盟店は全国で30店舗(2022年8月現在)。
そのうちの半分が関東エリアに集中しています。
そのため、お住まいのエリアから行ける範囲に店舗がないこともあるかと思います。
フードの購入自体は、フッセジャパン本部のホームページからできます。
11,000円以上購入で全国一律880円(沖縄、離島は1,760円)の送料が無料になります。
我が家はもともと、デリバリーエリア外だったので、フードがなくなるタイミングで、わんずを店頭まで連れていきカウンセリングをしてもらっていました。
加盟店一覧はこちらからご確認ください。
カウンセラーとの相性
加盟店にもよりますが、1つの店舗に多くのカウンセラーがいることは稀です。
そのため、カウンセラーを選ぶことはできません。
もし、担当カウンセラーとの相性が合わなければ、なかなかのストレスになるのではと思います。
わんこの成長が安定して、フードを変える必要がなければ、ネット注文ができますので大きな問題ではないかもしれません。
これもまた、husseの強みが弱みになるケースです。
品切れになることがある
コロナや社会情勢の影響もあるかもしれません。
ここ数年の間に、フードを注文しようとしたところ、在庫がないという事態が何度かありました。
現在、我が家は本部ホームページからの注文がほとんどです。
引っ越しによって、加盟店まで1時間以上かかるようになってしまったことと、天の状態も安定したためです。
ホームページ上で在庫切れの場合は、加盟店まで買いに行きます。
私たちがお世話になっている加盟店は、在庫切れを起こさないように十分なストックを用意してくれていますので、本部に在庫がなくても店舗にないことは今までなかったです。
わんずの毎日に必要なフードですので、欠かすことはできないですよね。
最近は在庫切れも少なくなってきているようですが、より一層の安定供給になると良いなと思います。
まとめ
わんずのフードは本当に悩みますよね。
多種多頭飼いは、それぞれのわんこでフードの種類も量も違います。
それ故、フード選びは困難を極めます。
先住犬3頭は、それほどフード問題はなかったのですが、ボーダーコリーの天は、本当にいつまでも痩せていて悩みの種でした。
血眼になって色々なフードを探す中で出会ったhusse。
いち飼い主レベルでは、到底かなわないほどの知識と勉強をされた専任カウンセラーに話を聞いてもらうだけでも、本当にためになりました。
さすがプロです!
フードジプシーをされていたり、新たにフードを探していらっしゃる方は、一度お近くの加盟店に相談されるか、無料サンプルを取り寄せてみられてはいかがでしょうか。
husse加盟店一覧はこちらから。
husseジャンパン本部の無料サンプル申し込みページはこちらから。
わんこは私たちより後に生まれて、先に駆け抜けていきます。
そんなわんこたちのために、飼い主としてできる限りのことをしたいですね。
大変さは足し算、楽しさは掛け算以上。
皆さまにとって、素敵なわんわんライフになることを願って。
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