わんこにとって、被毛は体を守る大切なもの。
その被毛は、わんこの個性を表すものでもありますよね。
そんな被毛のお手入れの方法であるシャンプーについて、我が家のお薦めをご紹介します。
それは、RELIQミネラルスパシャンプーです。
このシャンプーには、かれこれ4年以上お世話になっています。
出会いのきっかけは、凛・海のフード「カナガン」の販売元であるレシティアンで取り扱っていたことです。
一度試しに購入してみたところ、とても良かったので、まとめ買いしておきました。
在庫がなくなりそうだったので、再度注文しようとしたところ、既に取り扱いがなくなっていました。
そのため、他メーカーのシャンプーに切り替えたのですが、このブログのシャンプー記事作成のため、色々と調べていたところ、Amazonで直接購入できることを知りました。
これなら、このシャンプーを紹介できる!と思い、記事として取り上げることに至りました。
愛犬に合ったシャンプーをお探しの方に、少しでも参考になれば幸いです。
犬の皮膚と被毛の構造
私が子どもだった数十年以上前は、わんこのシャンプーは人間用シャンプーを薄めて使っていた記憶があります。
今は色々な情報が入手できるようになり、人間用のシャンプーは、わんこには不向きと言われることが多くなりました。
では、なぜ人間用のシャンプーはいけないのでしょうか。
私の調べた範囲で分かったことは、以下の2つが異なるからです。
ヒト | イヌ | |
皮膚のpH値 | 4.5~6.0 | 7.75±0.71 |
表皮の構造(厚さ) | 15層(0.2mm) | 4層(0.05~0.1mm) |
皮膚のpH値
pHとは・・・
水溶液の性質を表す単位の一つで、溶液中の水素イオンの濃度を表します。
数値は0.0~14.0まであり、7.0が中性、6.9までが酸性、7.1以上がアルカリ性となります。
この数値でも分かるように、人間の皮膚は弱酸性、わんこの皮膚は弱アルカリ性ということです。
人間用のボディソープの宣伝で「弱酸性だから肌にやさしい」と謡っているのは、人間の皮膚が弱酸性だからですね。
であるならば、わんこ用は弱アルカリ性が肌にやさしいということになります。
ただ、これは諸説あるようですし、pH値の異なるものが、わんこのシャンプーに及ぼす影響を研究したデータが見当たらなかったため、明確な答えは不明です。
しかし、pH値が高くなるほど、皮膚の最近が増殖しやすいため、わんこの皮膚のほうが人間よりも清潔に保つことが必要であると言えます。
皮膚の構造(厚さ)
表皮の構造も大きく異なります。
わんこの皮膚は、赤ちゃんの皮膚よりも薄いです。
人間は被毛が少ないため、外的刺激から皮膚を守るため、表皮の構造が分厚くなったそうです。
対するわんこの体は、被毛で全身を覆われていますので、皮膚構造が薄くなっているとのことでした。
このようなことを知ると、トリミングでも、あまり短くカットし過ぎないほうが良さそうです。
人間とわんこでは、そもそも皮膚の性質や厚さが違いますので、その構造や特性に合ったシャンプーが良い、という結論に至りました。
大人用のシャンプーで赤ちゃんは洗わないでしょ?
おしゃれ着洗剤と、普段着洗剤は違うでしょ?
皮膚の厚いヒト用で繊細な我らをシャンプーしないほうが良くない?
RELIQミネラルスパシャンプーの特徴
RELIQミネラルスパシャンプーは、限られた地域で採取される火山粘土をナノレベルまで高めたミネラルが配合されているそうです。
このナノ化ミネラルは、わんこの体臭のモトとなる分泌物の元素をマイクロレベルまで取り込み、溶解することができます。
また、pH値もわんこの皮膚と同じ7.5に調整されており、肌への負担も少ないです。
原材料(ラベルより翻訳)
精製水、ココナッツ系天然界面活性剤、ヤシ油アルキルグルコシド酒石酸ナトリウム、火山性ミネラル、ビタミンE、パンテノール(ビタミンB5)、オリーブオイルPEG7エモリエント、天然大豆エキス消臭剤、ローズマリー葉油、ベルガモット油、カレンデュラオフィシナリス花エキス、ホアハウンドエキス、オウゴンエキス、クエン酸
アルコール・酵素・パラペン不使用で、石油系由来成分も見当たりません。
原材料の中から気になったものをピックアップしてみました。
ヤシ油アルキルグルコシド酒石酸ナトリウム
ヤシ油から抽出される成分で乳化剤の役割をする。
すすぎ性に優れたさっぱりとした洗浄力でありながら、皮膚に対する毒性や刺激性はほとんどない。
ローズマリー葉油
抗酸化作用、被毛にコシと影響を与える。
ベルガモット油
抗菌、抗炎症作用。
カレンデュラオフィシナリス花エキス
日本名キンセンカ。
皮膚トラブルに効果あり。
ホアハウンドエキス
シソ科の多年草。
抗炎症作用。
オウゴンエキス
シソ科の植物。
抗菌作用、収れん作用、紫外線吸収作用、保湿効果。
被毛や皮膚に効果を発揮しそうな天然成分が豊富に入っていることが分かります。
実際に使用してみた感想
使い心地
泡立ちと泡切れの良さは文句なしです。
泡がモコモコたくさん作れるわけではありませんが、洗浄されている手ごたえがある泡立ちです。
そのため、泡切れも早いです。
それから、わんこをシャンプーしている時にブルブルされて、シャンプーの泡が目にがっつり入ったことがあります。
ところが、まったく目に沁みませんでした。
人間用のシャンプーでも目が痛くなるのに驚きです。
それだけ無害ということなのだと、身をもって体感しました。
また、リンス不要のシャンプーって、洗い上がりの被毛がパサつくものもありませんか?
このシャンプーは、そのようなこともなく、ふんわりサラサラになります。
ウェスティーの凛は脂っぽい被毛なのですが、べたつくこともなく、ふんわり柔らかい手触りに仕上がります。
ボーダーコリーの天は、汚れやすく少し硬めの被毛が、シャンプー後はサラサラツヤツヤになります。
わんこによって毛質が違いますが、このシャンプーは犬種を選ばず、わんこの被毛の特性を引き出してくれるような洗い上がりになります。
多頭飼いにとっては、この点はとても助かります。
香り
シャンプーをしている時には、ローズマリーのさわやかな香りが立ちます。
洗っている最中も、洗い終わってからも、嫌がることもないので、わんずにとっても嫌いな匂いではないようです。
シャンプー後、被毛が乾いてからは、匂い残りはほとんどありません。
このような点からも、天然成分を使用しているのが分かります。
使いやすさ
飼い主にとって、重要な部分です。
ポンプ式になっているため、とても使いやすいです。
働きながらの多頭飼いなので、休日にまとめてシャンプーをすることも多いです。
飼い主2人で、洗う役割と乾かす役割で分担して、流れ作業的にシャンプーをするのですが、ポンプ式はプッシュするだけで良いので助かります。
これ、地味に重要です。
キャップ式の場合、キャップを開ける→ボトルを持つ→シャンプーを出す、という3動作が必要となります。
ポンプ式であれば、ポンプを押すだけなので、2手間省かれることになります。
ミネラルスパシャンプーがなくなり、新たに使っていた他のシャンプーがキャップ式だったため、かなり手間取りました。
また、大容量の500mlという点も、多頭飼いには嬉しいポイントです。
我が家は、一か月で1~3頭のペースでシャンプーをします。
よく流通しているシャンプーは250~300mlのものが多いのですが、それだとすぐになくなってしまいます。
その点、500mlあると半年ほどもちますので、購入の手間もかかりません。
多頭飼いにとって、大容量のポンプ式はマスト条件です。
まとめ
わんこ用シャンプーって、色々あって迷いますよね。
また、皮膚トラブルがあるわんこだと、シャンプー選びも慎重になるかと思います。
我が家のわんずは、幸い大きな皮膚トラブルはありませんが、犬種や被毛の特徴の違いがあり、別々のシャンプーを使っていた時もありました。
多犬種多頭飼いにとって、1種類で対応できるシャンプーに出会えることは稀です。
我が家の一例に過ぎませんが、脂っぽい被毛、パサつきがちな被毛にも洗い上がりが良く、使い勝手も良いこのシャンプーはバランスが良いと感じています。
ただ、入手方法がAmazonのみのため、為替によって値段が左右される可能性があります。(2022年7月時点)
とは言え、国内製品も相次ぐ物価高で、値上がりは海外製品に限ったことではないですね。
わんこ好きあるあるですが、自分のものより、わんこ用品のほうが値段が高いものばかりですよね。
だから飼い主は働くのです。
家計もやり繰りしながら、わんずにとっても飼い主にとっても、楽しく快適な日々を過ごしていきたいですね。
大変さは足し算、楽しさは掛け算以上。
皆さまにとって、素敵なわんわんライフになることを願って。
参考文献・サイト
各種動物における皮膚pHの検討 日本全薬工業株式会社 中央研究所
犬の皮膚・被毛の特徴と、観察ポイント・ケア方法まとめ | みんなのどうぶつ病気大百科 (anicom-sompo.co.jp)
ヒトとイヌの皮膚の違い (arias-petclinic.com)
pHとは – HORIBA
化粧品成分オンライン (cosmetic-ingredients.org)
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