多頭飼いは、同犬種や同体格のわんずが多い印象を受けますが、皆さんはいかがでしょうか。
我が家は、犬種も大きさもバラバラな多頭飼いです。
なぜそうなったのか?
実は意図してそうなった訳ではないのです。
そこで今回は、それぞれのわんこをお迎えした経緯について、まとめようと思います。
凛と海
多頭飼いの始まりは、この2わんずからでした。
ぬしBの家族である、ボーダーコリーのかのんがきっかけで、共同生活が始まりました。
実家で、かのんと暮らしていたぬしBが、諸事情により、かのんと共に実家を出ることになりました。
当時、ぬしAも実家に戻って間もなかったのですが、一人暮らしを検討していました。
ぬしBから、仕事をしながら一人でかのんのお世話をすることに不安を感じているという話を聞きました。
「それならば、ルームシェアをしながら、かのんを囲んだわんわん生活をしよう!」
ということになり、ぬしA、ぬしBと、かのんとの楽しい生活がスタートしました。
しかし、かのんが10歳になった時に悪性腫瘍が見つかり、そこから3か月ほどで彼女は旅立っていってしまいました。
かのんは、私たちの生活の中の音や風も一緒に連れて行ってしまいました。
何をするにも、いつもかのんの空気があったのに、それがない日常。
何も落ち着かない日常で、かのんの思い出や過去を見てばかりの毎日が続きました。
前を向くためには、新しい生活を始める必要があるということになりました。
わんことの新たな生活を迎えるにあたり、たくさん話し合いました。
もしかしたら2頭のほうが、留守番も寂しくないのではないか。
賃貸住宅なら、小型犬のほうがお世話しやすいのではないか。
ぬしBが会社を辞めて、ちょうど転職準備中だったこともあり、子犬をお世話するにはベストなタイミングだったことも、前向きに考えられた理由です。
当初は、保護犬をお迎えしたいと考えていました。
しかし、私たちが調べた多くの保護施設では、お迎えするにあたり、かなり厳しい条件がありました。
他にも、先住犬のいる家庭、犬の飼育未経験者、ペット可でも賃貸住宅に住んでいる家庭は全てNG、中には男性はNGなどの項目を挙げている団体もありました。
保護されたわんこは、色々な背景があると思います。
それ故に、終の棲家となる受け入れ先の家庭で何かあってはいけないとなるのも理解できます。
私たちが調べたのは、当時住んでいた地域の5団体ほどですので、全国全ての保護施設がそうではないと思います。
もし保護犬の迎え入れを検討されている方は、それぞれの団体に事前に問い合わせしてみてください。
そのような経緯もあり、保護犬は諦めざるを得ませんでした。
次に、ぬしAもぬしBも、ペットショップからわんこをお迎えしたことがなかったため、まずはどんな子がいるのか、市場調査もかねて見に行くことになりました。
その時に出会ったのが、凛です。
凛は、かのんをお迎えする時に、ぬしBがお世話になったケンネルにいました。
そのケンネルは、基本的に店頭販売はしていないのですが、たまたま引き取り手がつかないウェスティがゲージの中にいました。
私たちが会ったとき、凛は既に7か月を過ぎていました。
被毛もボサボサで、外に出たことがなかったためか、かなり痩せていました。
ぬしBが抱っこさせてもらった時、ブルブル震えて、必死になって抱きついてきたことを今でも覚えています。
かのんの時にお世話になったケンネルだったため、ご縁も感じました。
そして…
「この子を連れて帰りたい!」
ぬしBがビビッときました。
凛は、ぬしBにとって「出会ってしまった」わんこでした。
ただ、迎え入れるにあたり、凛には相棒が必要だと、二人とも感じました。
理由は、月齢が7か月を過ぎており、社会性を習得する時期を過ぎていたこと、狭いゲージの中から広い明るい世界を知るためには、仲間がいたほうが良いのではと思ったからです。
ケンネルの方には、今日中に必ず迎えに来ることを約束して、凛の相棒探しが始まりました。
そして、海に出会いました。
海もそのペットショップでは長くいるわんこだったようです。
他の小型犬と違って、海は中型犬ゾーンにいました。
ガラスケースではなく、店舗の一角に設置されたサークルの中に、柴犬と一緒に入っていました。
それが不思議で見ていたら、店員さんに声を掛けられました。
この子は、同じ小さい子にちょっかいを掛け過ぎるから
大きい子と一緒にしてるんです。
確かに、一緒に入っている柴ちゃんにもちょっかいをかけて疎まれていました。
海の唯一の仲良しは、そのお店の常連さんであるゴールデンレトリバーちゃんだとのこと。
あの態度を見ていると、納得がいきました。
私たちは、海がトイプードルだということは、店員さんから教えてもらうまで知りませんでした。
シルバーの被毛のトイプードルは、生まれて数か月は黒色の毛で覆われています。
見た目がトイプードルのイメージとはかけ離れていました。
海の怖いもの知らずの性格や、好奇心旺盛で超ポジティブな態度から、
「この子は凛の良き相棒になれる!」
と確信しました。
そして、まず凛を先に迎えに行き、その足で再度、海のいるショップへ向かいました。
凛と海を引き合わせて相性を確認した後、正式に海もお迎えすることになりました。
しおん
凛と海が家族になってから1か月が過ぎたころ、ぬしの2人に共通するモヤモヤがありました。
それは…
「小さい…」
という感情です。
お互い、今まで暮らしてきたわんこたちが中型犬だったということもあり、凛と海の小ささに慣れずにいました。
食べる量、出す量、全てが「こんなに少なくていいの?」と驚きでした。
また、抱っこをするにも腕が余るほどですし、頭をナデナデするのも、手のひらでは大きすぎるため、指2本しか使えないなど…。
そんな日々が1か月ほど過ぎたときに、わんこ関係のものを買いに行こうと近くのペットショップへ寄りました。
そこは、初めて訪れるお店で、色々なわんこがいました。
お互い別々のわんこを見ていたのですが、ぬしBが微動だにしない様子が私の視界の片隅に入ってきました。
「これはまずいぞ。」直感しました。
わんこを見ながら、ぬしBのいる場所へ徐々に近づいていきました。
ぬしBの視線の先にいたのが、しおんでした。
ぬしB、また出会ってしまいました。
しおんは、ぽけーっとしており天然なキャラがとても可愛らしい子でした。
様子を見ている途中で、うんちをしたのですが、自分から出たその異物に驚いてビビっていたのがツボにはまったのを覚えています。
しおんは、ブルーマールで片目の一部が青色をしているので、一瞬黒目が欠けているようにも見えます。
当時は「ブルーマール」に対してあまり知識がなかったため、ぬしBは、しおんは病気なのだと思ったくらいでした。
3頭目。
さすがに悩みました。
費用、お世話等々、本当にこの先責任を持ち続けられるのか。
悩み、話し合った結果、しおんを迎え入れることにしました。
迎え入れるという結論に行きついた理由は以下の3つです。
- とにかく、しおんが可愛かった
- ぬしBの転職準備期間で、お世話できる時間の余裕があった
- 同時期に子犬をお迎えできることは稀
凛と海の大胆さと積極性に助けられ、しおんは新しい環境の我が家にも、かなり早いスピードで適応することができました。
天
凛、海、しおんを迎え入れた年から2年半が過ぎたころに、天と出会いました。
きっかけは、しおんと同様にペットショップに行ったときでした。
ぬしBはボーダーコリーを見るたびに、旅立っていったかのんのことを思い出して辛い思いをしていました。
しかし、新しい家族ができて、楽しい前向きな思い出が増えていくにつれて、ボーダーコリーを幸せな思い出として見ることができるようになっていました。
「やっぱり、ボーダーコリーって可愛いね。かのんが一番だけど。」
というコメントを何度か聞くうちに、私の関心も強くなってきました。
私がかのんと過ごしたのは4年ほどしかありませんでした。
かのんの小さい頃は、私は知りません。
それもあって、いつかボーダーコリーと始めから暮らしてみたいと思うようになりました。
ぬしA、ぬしB、それぞれの気持ちが「ボーダーコリー」に少し向いているときに天がいたのです。
天は、とにかく元気で明るく、そして賢かったです。
隣の部屋にいたわんこのトレーニングとして、ショップのスタッフさんが部屋の入口を明ける際にお腹を見せる習慣づけをしていました。
天は、隣のわんこを見ただけで、自分もお腹を見せることを覚えていました。
また、嬉しさを表現することが上手な子でもありました。
抱っこされるのが大好きで、だれかれ構わず尻尾をブンブン振って楽しそうでした。
うれシッコもたくさんしたよ!
ご飯を食べる時も、尻尾フリフリで、気が散らないのか不思議になるほどでした。
ボーダーコリーらしい賢さはありましたが、見た目はガングロでボーダーコリーっぽくない子でした。
先代犬のかのんは、賢く、見た目も綺麗な柄で、まさに「ボーダーコリー」らしい子で、天とは対照的でした。
先代犬のかのんと被らないこと。
それも決め手の一つでした。
ただ、ボーダーコリーのお世話は、他の3わんずとは異なり、気力や体力が必要です。
今の生活で、ボーダーコリーのお迎えができるのかをずっと悩みました。
ぬし2人とも、フルタイムで仕事をしています。
十分な躾や運動ができるのか、その体力や費用は捻出できるのか。
毎日のお世話の時間と金銭的なシュミレーションをして、何とかお迎えできると判断しました。
今回は、ぬしAがぬしBを説得する形で話がまとまりました。
2週間ほど迷い、「次に行ったときにもまだ天がいれば、ご縁があると思おう」ということになりました。
そして、天はまだそこにいました。
天をお迎えしてからは案の定、先輩3わんずのお世話とは比較にならないほどでした。
天のおかげで、家も車も新たに買うことになったのです。
私たちにとって、強烈なインパクトを与えたわんこです。
まとめ
今回は我が家の4わんずが来た経緯をお話しました。
よく、なぜ色々な犬種なの?と聞かれますが、ご縁があったわんずがたまたま違う犬種だったというのが答えになります。
犬種や性別が異なる4頭だからこそ、特徴が把握しやすいことが多種多頭飼いだと思います。
多種多頭になって分かったことをご紹介します。
上記はあくまで私の主観です。
わんこって、不思議ですよね。
同じ犬なのに、大きさや特徴、外見など、これ程にも差がある生き物は珍しいのではないでしょうか。
どんなわんこも魅力的。
それは共通していることですね。
わんこって、素晴らしい。
大変さは足し算、楽しさは掛け算以上。
皆さまにとって、素敵なわんわんライフになることを願って。
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