我が家の犬種紹介の最後を飾るのは、末っ子ボーダー・コリーの天です。
天は、他の3わんずから3年後にお迎えしました。
3わんずとは打って変わって、とにかくお世話に悪戦苦闘しました。
(現在も進行中です。)
ボーダー・コリーは、今はとても人気の犬種になりましたよね。
私たちも、4わんずのお散歩をしていると、必ずまず最初に、
あ!ボーダーコリーだ!
と言われます。
すべての犬種の中で、知能が一番高く、賢いと言われているボーダー・コリー。
「知能が高い=お世話しやすい」ではないことを、天と暮らしていると改めて実感します。
この記事では、頭が良くて運動神経抜群と言われている、ボーダー・コリーについて、詳しく取り上げます。
犬種について
原産国 | イングランド(イギリス) |
体重 | 20Kg前後 |
体高 | 51~56cm |
スコットランド、ウェールズ、イングランドの国境(ボーダー)にある山地で作られたことが、名前の由来となったそうです。
祖先犬は、8~11世紀頃にスカンジナビア半島付近のバイキングが持ち込んだトナカイ用の牧畜犬だったと言われており、ボーダー・コリーの歴史は浅くはありません。
しかし、世界で正式に犬種として認められたのは、1987年です。
この理由は、近縁であるラフ・コリーのような優雅な容姿でショードッグの道に進まず、作業能力のみが重視されたため、牧場を出ず人目に触れる機会が少なかったためだと言われています。
特徴
被毛は、適度に長いものと、スムースなものの2種類があります。
毛色も多様で、単色、バイカラー、トライカラー、マールなどの色のパターンがあります。
ボーダー・コリーは、運動能力が高く、俊敏性と運動性を発揮してアクロバティックな動きができる牧羊犬とされています。
起伏の激しい地形で、長時間労働させるために作られた犬種のため、体力には自信があります。
非常に頭が良く、相手を喜ばせようという気持ちが強く、ドッグスポーツに向いています。
性格
鋭敏で、作業意欲の強い性格です。注意深く洞察力があり、作業中は状況を判断して自分で動くことができます。
家族には大変愛情深い一方、知らない人や犬には関心が薄く、犬同士で遊ぶことより人間と作業することを好む傾向があります。
天の特徴と性格
合致している点 | 合致していない点 | |
特徴 | 毛色 頭が良い | 運動能力が高い 体力に自信がある |
性格 | 注意深く洞察力がある 家族には愛情深い | 知らない人や犬に関心が薄い 犬同士より人間を好む |
天の特徴は「大雑把」な点です。
伏せやお手などの動作が、いつもドタバタしています。
また、ボーダー・コリー特有の運動神経の良さは天には見受けられません。
フリスビーやボール遊びも、しおんの足元にも及ばず、ボールはノーバウンドで取れたことはほとんどありません。
ジャンプしてフリスビーをキャッチしようとするチャレンジ精神はありますが、着地に失敗して転んだこともあります。
鋭敏さは、くまなく探しても見当たりませんので、激しいスポーツは不向きです。
作業犬ならではの体力もそれほどないようで、バテるのは誰よりも早いです。
本当に、ボーダーなんだろうか…と思うことが多々あります。
一方で、ボーダーっぽいところも少しはあります。
海(トイプードル)と同じレベルで、飼い主の言葉を理解しています。
しつけの入り方も、他2わんずよりもかなり早かったです。
基本的なコマンド(待てや伏せなど)は、ものの数分で体得します。
牧羊犬特有の車追い(動く獲物を追いかける習性)も、天はありました。
トレーナーさんに付いてもらいながら、改善しようと試みましたが、失敗に終わりました。
現在もスピードを出して走る車を見ると、ロックオンしたり飛びかかろうとしたりしますが、「マテ」「引っ張らない」など言葉をかけると、自制しようとしてくれます。
このような姿を見ていると、飼い主の言葉や空気を理解しているんだなと実感します。
洞察力も人間並みの部分もあり、飼い主のドアを開ける姿を観察し、自分でドアを開けて部屋に入ってきます。
性格面で合致していない点は、天は他わんちゃんや他人に関心があることです。
警戒心からか、わんちゃんに対しては、他3わんずの中で一番反応します。
人に対しては、犬好きの人には比較的すぐに打ち解けますが、そうでない場合は警戒心を露わにします。
天は、犬同士も大好きです。
これは、しおんの性格と同様、家族であれば誰でも大好きなようです。
ただ前述した大雑把な行動が、他わんずに疎まれていますが…。
ボクは大雑把じゃなくて、おおらかなのだよ。
まとめ
ボーダー・コリーは賢い代表犬のような印象を持たれている方も多いと思います。
確かに、ボーダーは賢いです。
私は現在まで3頭のボーダー・コリーを知っています。
初めてのボーダーは、高校で1年間アメリカ留学をした際に、お世話になったホストファミリーの一員としてボーダー・コリーがいました。
彼女は、牧羊犬で、500匹の羊の統制を一手に引き受けていました。
それはそれは賢く、すごくかっこよかったのを覚えています。
2頭目は、ぬしBが初めて迎え入れた「かのん」です。
彼女は、ぬしBが寝ていると絶対に何があったも吠えません。
起こさないように気を遣えるわんこでした。
この3頭だけ振り返っても、本当に様々な違いがあります。
多頭の中にボーダーがいることは、今回私たちは初めての経験です。
天は、最後に我が家に来た子なので、他わんずの行動を見て色々なことを覚えていきました。
ボーダーの賢さを上手く発揮できたので、先住犬がいてくれて助かりました。
先輩の姿を見て学ぶことができるのは、多頭飼いの良いところですね!
さて、「天という名のボーダー」というカテゴリーでまとめると以下のとおりです。
ボーダー・コリーの犬種の特徴はあれど、その子によって、個性は様々です。
知能が高いゆえに、その個性や能力を引き出してあげられるのも、殺してしまうのも、飼い主次第だと思います。
飼い主こそが、日々成長しなければなりませんね。
大変さは足し算、楽しさは掛け算以上。
皆さまにとって、素敵なわんわんライフになることを願って。
参考文献、サイト
『イヌの博物図鑑』アーダーム・ミクローン著 原書房
『ジャパンケンネルクラブ』世界の犬
『みんなの犬図鑑』
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