働きながらの多頭飼いの鉄則は、時短と分担。
効率化をして、限りある時間をわんずとの時間にそそぐ。
その効率化の一つとして、我が家の玄関にスマートロックを導入しました。
特に朝晩の散歩の際には、鍵を探し鍵穴に鍵を差し開錠するといった手間が省け、多頭犬の散歩のわちゃわちゃが減り、スムーズになりました。
スマートロックにしてから半年ほど経ちましたので、実際の感想などを踏まえておススメする理由を記事にまとめました。
賃貸でも戸建てでも後付けできるセサミ4。
わんことのお出かけや散歩時の施錠開錠にストレスを感じていらっしゃる方にとって、検討材料になれば幸いです。
セサミ4とは
セサミ4は、玄関の鍵につけるスマートロックです。
スマートロックとは、スマートフォンやアップルウォッチを使って鍵の操作が可能な鍵です。
「鍵穴に鍵を差し込み回す」という一連の動作なしに、ハンズフリーで施錠開錠ができます。
セサミ4という名前の通り、2015年の発売から4代目の機種。
4代目は2021年にリニューアルされていますので、6年間で3回のバージョンアップをしたことになります。
この点からも、日々改善のための企業努力をされていることが分かりますね。
開発・販売している会社は「CANDY HOUSE」というスタートアップ企業。
本社はアメリカのカリフォルニア州にあります。
2014年に当時スタンフォード大学の大学院留学生だった台湾出身の学生が中心となり「鍵をスマートフォンの中に入れよう」というアイデアから、鍵を開錠するロボットを開発したことがきっかけです。
2015年、初代セサミを発表し、クラウドファンディングでは60日間で140万ドル(約1億5000万円)もの支援金を調達しました。
私が、この会社について魅力に感じるのは、本業に対する軸がぶれないことと、弛まぬ企業努力です。
CANDY HOUSEで取り扱っている商品は、スマートロックに特化しています。
業績が順調だと色々な商品や事業を拡げて手広くやろうとする企業が少なくないですが、この会社は一貫しています。
それもあってか、セサミの製品改良のスパンが早く、性能は上がり価格は下がるという、ユーザーには本当に嬉しい限りの成長をしています。
初代セサミは14,800円(税抜き)、そこからどんどん改良され、2021年に発売されたセサミ4は4,980円となり、初代の3分の1の価格となりました。
物価上昇が続いているこのご時世で、価格改良がされることはとてもありがたいですよね。
CANDY HOUSEの公式ホームページによると、ユーザー数は世界で30万人以上(2022年10月時点)。
2018年時点では、5万台だったそうですので、急成長を遂げている企業ですね。
また2022年5月には、伊藤忠商事をはじめとする3社から5億円を超える資金調達を実現しています。
今後の動向からも目が離せない企業ですね。
導入のきっかけ
鍵が回せない!
玄関の鍵の調子が悪かったことです。
家の中からは問題なく鍵がかかるのですが、外から鍵を差して回そうとすると回せません。
鍵穴に鍵は刺さるのですが、内部で何かが引っかかって鍵を回せなくなることが日増しに多くなりました。
無理に回そうとすると、鍵が折れてしまいそうなほど固かったです。
玄関の鍵は2つあるため、調子が悪くないほうの鍵だけを使って対処していました。
しかし、いつ壊れるかも分からない状態は不安です。
そこで、鍵のレスキューを探し、すぐ来てくれるところにお願いしました。
鍵の留め具部分を外し、状態を確認していただいたところ、鉄粉が鍵穴や管に不着し、鍵の回転に干渉しているということでした。
ひとまず鍵穴を清掃して様子をみましょうということになりました。
その後はスムーズに鍵が回せるようにはなりましたが、いつまで持つか分かりません。
鍵穴の調子が悪くならないように、極力鍵を差さないようにすれば、状態の悪化を防げるのではないかと考えました。
そこで、鍵を使わないスマートロックを調べたのがきっかけです。
セサミ4に決めた理由
スマートロックって、たくさんの種類がありますよね。
インターネットで色々調べた結果、2つに絞られました。
1つはセサミ4、もう1つはQurio Lockです。
この2つの大きな違いは、なんといっても値段です。
税抜き価格で、セサミ4は4980円、Qurio Lockは25,300円。
5倍の差があります。
我が家の鍵は、玄関扉に2つありますので、両方をスマートロックにするためには2つ購入する必要があります。
そうすると、セサミ4は約1万円、Qurio Lockは約5万円かかります。
差額4万円は大きいですよね。
機能としても双方に4万円分の開きはないように感じました。
Qurio Lockは、オプションでスマートフォンを持っていない方向けにスマートキーを販売していたり、もしものための暗証番号入力ができる機器などがあります。
色々な使える機能や、もしものための便利機器などが充実しているのはQurio Lockですが、我が家ではあまり必要ないものばかりですので、セサミ4に軍配が上がりました。
もちろんセサミ4も、アップルウォッチやアレクサなどの外部アプリとの連携、QRコードでの鍵のシェアやNFCタグ対応など、一通りの機能が装備されています。
また、前章でもお伝えしたとおり、企業としての魅力もありました。
職業柄、商品やサービスを扱っている会社に興味を持ち、その会社を調べる癖があります。
商品のプレゼンテーションをしている代表の人柄と、企業努力、そしてレスポンスの早さなど、将来性を感じるバランスの良い企業だと感じました。
商品を使うことで応援したい、と思ったことも決め手になりました。
セサミ4は楽天市場やAmazonでも購入できますが、公式ホームページからが一番安く購入できます。
公式ホームページはこちらから。
実際の感想
良い点
後付けできる
これは大きいメリットですよね。
サムターン錠の上に被せる方式のもので、強力な両面テープで設置します。
粘着力がとても強いのですが、外す時はテープの端を引っ張ると綺麗にはがせるので、賃貸住宅でも問題なく使用できます。
また、ほとんどのサムターン錠に対応するアジャスターが付属されていますし、もし特殊なものであっても、3Dプリンターを駆使して対応していただけるようです。
我が家は一般的なサムターン錠だったため、アジャスターも必要なく取り付けることができました。
鍵不要でもたつかない
特にわんずの散歩時に実感します。
多頭飼いの散歩は、あまり手元を煩わせたくありませんよね。
鍵の場合、
- カバンから鍵を探す
- 鍵を鍵穴に差す
- 鍵を回す
という3つの動作が必要です。
一方、セサミ4は、
- アップルウォッチのアプリを起動
- 鍵マークをタップ
これで終了です。
1アクション少ないだけでも大きな差です。
また、夜などの暗がりだと、その差は更に大きくなります。
特に鍵穴に鍵を差すときにもたつく場合がありますが、アップルウォッチの場合はバックライトが付きますので、問題なく開錠できます。
遠隔施錠開錠
車での外出時に便利です。
わんずを車に乗せて出掛ける際、今までは玄関まで行って施錠・開錠をする必要がありました。
セサミ4は、車に乗り込んでからアップルウォッチかスマートフォンでセサミをタップすれば遠隔操作ができます。
また帰宅した際も、車の中から遠隔開錠ができるので、すぐに車からわんずを下ろす作業に取り掛かることができます。
また、買い物の荷物が多い場合や雨の日にも、遠隔開錠でとても便利になりました。
手ぶら開錠
ワンオペ散歩のときに役立っています。
手ぶら開錠とは、GPSで設定した範囲から使用者が一旦出て、また範囲内に入った場合に自動で開錠してくれる機能です。
散歩に出発する際に、手ぶら開錠機能をONにします。
スマートフォンのアプリからセサミの施錠をして、アプリを起動したままにします。
散歩から帰ってくると、手ぶら開錠機能が反応し、ちょうど玄関に着いた頃に鍵が開錠されます。
そのため、帰宅時に手で開錠する動作をしなくても家に入れます。
これは本当に便利です。
オートロックとセットで使えば、散歩へ出発する際にも帰宅した際にもハンズフリーが実現します。
しかし、我が家ではオートロックはあまり使いません。
以前、朝の散歩でオートロックも使っていましたが、ぬしBが家におり、ゴミ出しをする際に危うく締め出されそうになったことがあったからです。
家に誰もいない状態で、かつ開錠ツール(スマートフォンなど)を確実に携帯している時であれば、2つの機能をセットで使うととても便利だと思います。
残念な点
接続が悪いと時間がかかる
これは機械の問題というよりはBluetoothの接続の問題なのですが、アップルウォッチの反応が悪い時があります。
接続が悪いと、アプリが起動せずセサミの操作ができない場合があります。
この場合は、スマートフォンのアプリから操作すれば問題はないのですが、ひと手間増えることになります。
安定した接続をするためには、別売のwifiモジュールを玄関付近に設置することで解消されることが多いようです。
我が家の場合は、それほど頻繁に不安定になることはないので、今のところwifiモジュールは設置していないのですが、今後更に不安定になった場合は検討しようと思います。
見た目がごつい
サムターン錠の上に被せるタイプですので、仕方ないのですが、ぱっと見た目、玄関が物々しい雰囲気になります。
今では見慣れたので違和感はありませんが、結構存在感はあります。
とは言え、室内のみですので、外観は全く変わりません。
また、他社商品はセサミより大きいものが多いとのことです。
現在のところ、残念な点はこのくらいしかありません。
まだ経験はしていないのですが、気になる点と言えば、電池でしょうか。
セサミのモーターはリチウム電池で動くようになっており、1日10回の使用で約550日電池が持つとのことです。
そのため、ギリギリまで電池を使い切るよりは、1年ほど経ったら早めに電池交換をするほうが安全なのかと思います。
また、万が一のことを考えて鍵は常に持ち歩いたほうが良さそうですね。
実際の設置方法や機能の設定方法は紹介動画や記事がたくさんありますので、気になる方はそちらをご参照ください。
まとめ
スマートホームの1つであるスマートロック。
便利機能がたくさんあり、価格も抑えられて身近になってきていますね。
働きながらの多頭飼いにとって、特にお散歩の際にかなり便利になったことを実感しています。
特に手ぶら開錠機能は、家に近づいたら自動で開錠してくれるので助かります。
鍵での開錠は、片手がふさがり飼い主の注意が鍵や玄関にいきます。
もしかしたらその時、リードが外れたり、何か起こるかもしれません。
実際にそのような経験はないのですが、万が一のリスクは少ないに越したことはないですよね。
しかし一方で、電池やインターネット環境、スマートフォンがないと、ただの塊になってしまう危険性もあります。
便利だからと言って、それに依存してしまわないように心がけたいですね。
大変さは足し算、楽しさは掛け算以上。
皆さまにとって、素敵なわんわんライフになることを願って。
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