わんちゃんを迎え入れたい。
そう思ったときに、まず考えることは「自分の生活スタイルで、飼えるのだろうか」ということではないでしょうか。
わんちゃんを飼うのに理想的な環境は、「常に家に誰かがいて、わんちゃんと過ごすことができる」ことです。
しかし、常に家に居られる環境を整えることは、なかなか難しいのではないのでしょうか。
私たち飼い主は、二人ともフルタイムで働いています。
そんな中でも、理想の環境に少しでも近づけることが出来るようにと考えて生活をしています。
今回は、そんな私たちが、働きながらの多頭飼いをする上での「仕事への価値観」・「職場選びの条件とその実態」をご紹介させていただきます。
少しでも、参考になれば幸いです。
<この記事はこんな人向け>
- 仕事をしながらでも、わんちゃんを迎え入れたいと考えている人
- わんちゃんを飼う理想の環境・条件を知りたい人
- もっとわんちゃんとの時間を増やしたい考えている人
犬を飼うための理想の条件とは?
北欧・スウェーデンの動物保護法は、世界一厳しいと言われています。
世界で初めてペット保険をスタートしたのも、スウェーデンです。
わんちゃんをしつけ教室で訓練するのが一般的ですし、「繋いだままにしていいのは最高2時間まで」「繋いだ状態で飼わないこと」ということが法律でも定められているほど、動物への保護が考慮されています。
日本では、飼い方に関する法律は厳しく定められていません。
しかし、法律云々ではなく、わんちゃんが安心して生活できる環境を整えてあげることは、飼い主としての責任ですよね。
では、どのような条件が理想とされているのでしょうか。
今回は、「パピーウォーカーの応募条件」と「保護犬の里親になるための条件」という視点から、理想の条件を検討してみました。
パピーウォーカーの条件
「パピーウォーカー」という存在をご存知でしょうか。
盲導犬候補の子犬の社会化をお手伝いするボランティアとして、「パピーウォーカー」というものがあります。
盲導犬候補の子犬(パピー)を生後2か月齢から1歳前後までの約10か月間、家族の一員として迎え、人と一緒に安心して暮らすための関係性づくりと家庭でのルールを教えるボランティアです。
これこそが、わんちゃんを飼う環境の、理想となる条件の目安になるのではないかと考えます。
協会や団体によって条件は異なりますが、「わんちゃんを中心とした生活を送れるかどうか」がカギとなります。
里親の条件
対して、保護犬の里親となるためには、以下のような条件をNGとしている団体もあります。
※以下の条件は、すべての里親団体に当てはまるものではありません。里親に応募する際は必ず事前に団体へ確認をしてください。
保護犬の里親になるには、ペットショップやブリーダから子犬を迎え入れるよりもお世話が大変なケースが多いです。
既に悲しい経験をしているわんちゃんが、再度つらい目に合わないようにと、条件が厳しく設定されるようになったようです。
飼い主に必要な10の条件
(公財)日本動物愛護協会では、以下の10項目を「飼い主に必要な条件」として挙げています。
犬を飼うには、それだけの覚悟が必要です。
上記の内容は、”命あるもの”を育てるにあたっては当然の項目ばかりです。
私たちの仕事への価値観
わんちゃんと、一日中ずっと一緒に過ごせたらどれだけ幸せなことだろう。
そう思いつつも、わんちゃんを飼うには経済力も必要です。
そのためには、働かなければなりません。
在宅で仕事が可能な職業もありますが、会社に出社しなければいけない職業の方がまだま
だ多いです。
私たちも、職場への出社が必要な仕事をしています。
在宅ワークが可能な仕事にシフト出来るように常にアンテナを張っていますが、現状まだ
まだこの生活スタイルは続きます。
そこで、私たちが働きながら多頭飼いをする上での「仕事への価値観」「職場に求め
る環境・条件」・「仕事を選ぶ際の優先事項」「職場での行動」についてご紹介します。
なんといってもプライベート優先
仕事への価値観は、人それぞれかと思います。
仕事における価値観の中でも、「仕事優先か、プライベート優先か」という点では、私た
ちは完全に「プライベート優先」です。
「プライベート」というのは、そのまま「わんこたちと過ごす時間」に繋がります。
いかにプライベートな時間を確保できるかが、働きながら多頭飼いをする上では大切にな
ってきます。
もちろん、仕事優先の働き方よりは収入は下がるかもしれません。
それでも、わんこたちと一緒に過ごす時間を優先できる働き方を望みます。
ぬしAもぬしBも、もともとは仕事人間でした。
早朝・深夜・休日までも仕事のことを考え、仕事優先の生活をしていました。
ぬしAに至っては、自分で会社を立ち上げていたので、「休日」という概念すらありませんでした。
しかし、徐々にその価値観は変わっていきました。
価値観が変わったから、多頭飼いを始めたのかもしれません。
仕事選びの6つの条件
仕事を選ぶうえで、以下の6つの条件に価値をおいています。
①慢性的な残業がない
慢性的に残業を強いる社風ではないか?
この点は、注意深く確認をします。
残業で帰りが遅くなることは、その分わんずたちのお留守番時間が延びることになります。
また、当たり前のことですが、残業をしないためには自分の努力も必要です。
いかに時間内に仕事を終わらせるか、そのために必要な準備やスピード、正確さを高める
ために日々精進が必要です。
早く帰ることをよく思わない人もいます。
いまだに、「早く来て、遅くまで会社にいる」という人を無条件で「頑張っている」と感
じる人もいます。
そのような人たちにも悪い印象を残さないためにも、時間内に仕事をきちっと終わらせる
ことは必要です。
残業ありきの組織体制をしている会社は、他の部分でもNGな項目が多いよ。
②通勤時間が短い
何かあった時に、すぐに駆け付けられる距離が理想です。
ぬしBは片道10分弱のところに勤めていますので、お昼休憩にも帰宅しています。
また、見守りカメラにて何か異変に気が付いたときにすぐに帰宅できる、という点でも
、通勤時間が短いことは大切な条件の一つです。
地震などの災害で、公共交通機関が使えなくなったとしても、「徒歩」で帰宅が可能とい
う点は安心です。
③休日出勤なし
プライベート優先ということで、もちろん休日出勤もないに越したことはありません。
休日は、わんずたちと過ごす大事な日です。
とはいえ、どうしても出なければいけない日もあります。
休日出勤が必要な際は、早めに教えてもらうようにしています。
また、強制ではない場合は、やんわりとお断りします。
④出張なし
出張はしません。
出張のない部署や職種を選んでいます。
とはいえ、まったくないわけではありません。
出張が必要な際は、事前に教えてもらい、ぬしAが仕事を休める日かどうか確認をします。
そこでスケジュール調整が可能であれば、出張もしますが、都合がつかなければお断りし
ます。(他の人に行ってもらいます。)
会社には事前に、犬を飼っているため急な出張は出来ないことは伝えてあります。
お子さんがいる家庭同様、急に家は空けられないですよね。
ぬしBは、以前の職場で、急に2か月間ほど毎日隣の県に通わなければいけない状況になりました。(往復4時間ほどです)
入社時の契約にて、「出張がないこと」を確認をしていましたが、人事が現場の状況を把握していなかったということが発覚し、すみやかに退職し、転職活動を開始しました。
⑤休暇が取りやすい
休暇の取りやすさは大切です。
わんずたちとの旅行やイベントの為に、休暇をとることも多いです。
また、わんずたちが病気やケガをして通院をしなければならない場合も、休暇が必要です。
1時間ごとの「時間休」や「午前休」、「午後休」を使い分けて、有給日数限度を計算し
ながら取得しています。
法律で、「5日以上の有休を取得すること」が義務付けられたことで、会社としても積極的に休みを推奨するようになりました。
有給休暇の取れない職場は風通しも良くないよ!
仕事が属人的になっていると休みがとりにくいよね。
休暇の取りやすさは、職場選びのポイントだね!
⑥仕事とプライベートの線引きがされている
業務外でのお付き合いが少ない、という点も大切にしています。
「飲み会」や「ランチ」などの予定が入ると、その分家を空けることになります。
もともと、ぬしAもぬしBも、あまり職場での人間関係をプライベートに持ち込みたくない性格です。
職場の人との「飲み会」も、基本的には参加しません。
コロナ禍での会食自粛ムードに救われたタイプです。
職場でのコミュニケーションを円滑にするため、最低限の会食には参加しますが、「基本
的に参加しない人」と思われているため、とても気が楽です。
わんずのお世話があるから、という理由でお断りさせてもらっています。
今までは、「付き合いが悪い」と思われて職場での立場が悪くなるのではないか、と心配することもありましたが、実際そんなことにはなりませんでした。
最近では、お酒が飲めない人も多いですし、無理に飲ませる人も少なくなりましたよね。
「パワハラ」に過敏な社会的なムードも後押ししてくれているおかげもあり、以前に比べればプライベートを大事にしやすい社会風潮になっていると感じます。
ありがたいことです。
気の合う仲間だけでのランチなどは、ぬし同士でスケジュールを事前にすり合わせたうえで行くこともあります。
このように仕事とプライベートをしっかり分けることが出来たのは、わんずたちを飼い始めたおかげです。
働きやすい環境づくり
もちろん、会社に求めてばかりというわけにもいきませんので、自分でも職場環境の改善に努めています。
ぬしBは、以下の3点を心がけています。
①周囲の理解を得る
多頭飼いしていることに対して、周囲の理解を得る活動は大切です。
幸い、私の勤める会社ではわんちゃんやねこちゃんを飼っている人が多いので、わんずト
ークやにゃんこトークで盛り上がることもあります。
ペットを飼っていない人でも、お子さんがいたり、趣味があったりと、何か大切にしているプライベートを持っていますので、そのような会話を積極的にするようにしています。
日々、雑談を通してコミュニケーションをとることで、急に休みをもらう際も理解しても
らえるような関係づくりを意識しています。
②サポートを積極的に行う
周囲の人の休暇のサポートは、積極的に行います。
休みやすい環境になるかどうかは、自分の行動次第だと思います。
他の人が休みを取る際に全力でサポートする、これに尽きます。
同じ部署のメンバーには、「何かあった際は遠慮せずに休むように」と伝えています。
仕事は誰でも変わりがきくけれど、家族やおうちの事は変わりがききません。
チーム内でサポートしあう環境を整え、困ったときには遠慮なく休んでもらうことで、自
分も休みやすい環境を作っていきます。
少々時間はかかりましたが、今では皆が好きに休暇の希望を言い合えるようになりました。
③仕事はきっちりする
当たり前のことですが、仕事はきっちりします。
「残業もしない」「出張もしない」「有休をよく使う」「飲み会にも来ない」。
これで仕事もしなければ、非難轟轟かと思います。
権利を主張するためにも、義務は果たします。(果たしているつもりでいます・・・。)
仕事で評価されれば、管理職への昇進も可能です。
発言権をもてるようになれば、自分の部署や会社全体を働きやすい環境に整えることも可能になります。
こうして、どんどん自分の働きやすい環境を整えていくのです。
まとめ
これまでに述べた環境や条件がある程度整ってる職場であれば、多少のストレスや不満には目をつむります。
しかし、そうはいっても、「仕事のやりがいや楽しさ」も、やはり捨てきれません。
二つが両立するような仕事にはまだ出会えていませんが、諦めてはいません。
職場であまりにもストレスが溜まり、家庭にまでその気持ちを持ち込んでしまうような場
合は、バランスの良い働き方とは言えません。
いくら休みがとりやすくても、体調を崩すほどの激務であれば、わんずとの時間を楽しく
過ごすことはできません。
凛は特に、飼い主の体調に敏感です。
以前、私(ぬしB)が体調を崩してぐったりしていたら、凛まで体調を崩しました。
体調の悪いぬしBの周りで、一番ソワソワしていたのも凛です。
ぬしBが体調を壊すと、つられてわたしも体調を壊しちゃうよ。
今よりもいい職場・仕事があればいつでも動けるように、転職準備は怠りません。
働きながらの多頭飼いは、手間も時間もお金もかかります。
課題は多いけれど、その分わんずたちの事を考えている時間は多いはずです。
お互いが幸せでいられるように。
私たち飼い主は、日々精進していくのです。
それがまた、楽しいのです。
今回ご紹介したのは、いち飼い主の働き方の価値観ですので、「こんな考え方をするといいよ」「こんな仕事がいいよ」などございましたら、ぜひ教えてください。
大変さは足し算、楽しさは掛け算以上。
皆さまにとって、素敵なわんわんライフになることを願って。
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