はじめまして。ぬしBです。
基本的にトレーニングやしつけを担当しております。
また、3頭同時に迎え入れた際のワンズたちの育児を担当しました。
さっそくではありますが、
多頭飼いのお散歩デビューってどんな感じ?
みんな一緒にデビューなの?
いきなり多頭引きってできるの?
多頭飼いのお散歩デビューについて、想像がしにくいこともあると思います。
そこで、あくまで一例にすぎませんが、うちの子たちのお散歩デビューについてご紹介します。
この記事でわかること
- 多頭飼いのお散歩デビューについて
- 多頭飼いのお散歩デビューでの工夫
- 犬種と性格で違うお散歩の個性とその付き合い方
お散歩デビューの前に必要なこと3つ
予防接種
3回(※)の混合ワクチン接種と狂犬病予防接種を済ませてから、お散歩デビューをしてもらいましょう。
(※混合ワクチンの回数は諸説あります。私たちは3回接種完了後、抗体が出来てからお散歩デビューを開始しました)
子犬期は最初こそは母親から移行した免疫がありますが、それも徐々に減っていき感染症のリスクが出てきます。
そして、屋内とは違い外界にはたくさんのウイルスや菌が存在します。
公園の草むらには、感染症にかかってしまっているワンちゃんの排泄物などもあるかもしれません。
子犬にとって、外界はとっても危険にあふれています。
リスク回避できることは必ずしておきましょう。
屋内で予行練習
子犬にとって首輪は、違和感でしかありません。
お散歩デビューの前に、サイズのあった首輪(最初は柔らかい布性のもの)を屋内で試着し、慣れておいてもらいましょう。
※ケガに繋がる可能性があるので、慣れるまでは目の届く範囲で練習しましょう。
外界の空気に触れる
初めての外界は子犬にとっては、初めて見るもの・知らない匂い・聞いたことのない音にあふれているのでとっても怖い世界です。
まずは、抱っこしてお散歩をし、外の雰囲気に慣れてもらいましょう。
外は楽しいんだよ!と話しかけながらのんびり歩いたりベンチに座ったりしましょう。
3頭同時期のお散歩デビュー
同時に3頭迎え入れた私たち、どうやってみんなのお散歩デビューをしたのかご紹介します。
「さ!みんな行くよ~~!!」と3頭ゾロゾロ・・・・・。
というわけには当然行きません。
ここは、地道に1頭ずつ時間をかけてじっくりとデビューをしていきました。
なぜか?
危険だからです。
まだ、個々の散歩の個性も知らないうちに集中力が分散されることはとても危険です。
まずは個性を知り、ある程度互いにお散歩に慣れてから徐々に3頭でのお散歩デビューという道筋です。
地道な作業です。タイムラインとしては下記の通りです。
8:30~9:15 | 凛のお散歩 |
9:30~10:45 | 海のお散歩 |
11:00~11:45 | しおんのお散歩 |
15:00~15:30 | 凛のお散歩 |
15:40~16:00 | 海のお散歩 |
16:10~16:45 | しおんのお散歩 |
一見、一頭あたりの時間が子犬の割には長く感じられるかもしれませんが、
出かける前や帰ってからの足ふきなどの作業を入れるとだいたいこのくらいの時間がちょうどよかったです。
この時期は、1日のほとんどをお散歩に費やすという生活になっていました。
4頭4色のお散歩の個性
こうして1頭ずつお散歩に行くことで、それぞれの個性やお散歩中に注意すべき点が見えてきます。
凛(ウェスティー)
- とにかく好奇心旺盛でよく引っ張る。
- 気になるにおいがあると頑として動かなかなくなる。
- 突然止まる。
凛は、7か月間ゲージから出たこともなく、当然走ったこともありませんでした。
勝手な印象で、外を怖がるのでは?とそれはもう心配していましたが、完全に杞憂に終わりました。
始めてのお散歩で、貫禄の歩きぶり。電柱や茂みのにおいを嗅ぎ、すれ違う歩行者や車におびえることなく、それはもうぐんぐん歩きました。
困ったのは「引っ張り」です。
これに関しては、食べることが大好きな凛の性格を活かす方法です。
お散歩中に名前を呼んでは目線を合わせ、ご褒美におやつをあげながらお散歩することで解決しました。
今ではまったく引っ張らないどころか、遅すぎるくらいです。
頑として動かない、突然止まるという個性も、ある程度気が済むまで好きにさせることで次に同じ道を通る際にはすんなり歩いてくれるようになりました。
海(トイプードル)
- 歩かない。
- すぐ抱っこ。
- 拾い食い。
犬だからって、みんなお散歩が好きとは限らないんだよ。
一番お散歩デビューで手こずったのは、海でした。
抱っこのお散歩は喜んで外に出たのに、自分で歩くとなると断固拒否。
少し歩いても、足回りでぴょんぴょん飛びついて抱っこ要求。
しまいには、小石やらゴミやらを口に入れてしまう。
先天性のパテラ(膝蓋骨亜脱臼)もあったので、なるべく筋力をつけてもらいたい。
だから、お散歩を好きになってほしい。
なんとこれは、凛との2頭引きで解消されました。
凛が一緒なら、海も一生懸命歩きました。
拾い食いは相変わらずですが、「出して」といえば出してくれることがほとんど。
まずは、飼い主が歩く道路上に海よりも早く気づき、ごみを咥えさせないことが大事。
もし口に入れてしまったら、強引に出すことはせずに、出したらご褒美をあげる。
飼い主が強引に口から出そうとすると、余計に焦って飲み込んでしまうこともあります。
これで対応しています。
いまだにお散歩拒否をすることはありますが、みんなが行けば大体ついてきます。
これも多頭飼いの良い効果でした。
筋力もしっかりつき、パテラも改善されました。
しおん(シェルティー)
- マンホールが怖い
- 車追いをする
しおんは、とにかく臆病でした。
進んでは止まり、また歩き出すことができない。
お散歩自体は好きで、スイスイ歩ける道もありました。
歩ける道と止まってしまう道を観察して判明したのが・・・「マンホール」でした。
マンホールがある道は、嫌がって歩きません。
どうやら、中で流れる水の音が怖かったようです。
原因が分かれば、避けて通るのみです。マンホールから離れた道へ誘導し歩いてもらう。
それも、1か月ほどすればすっかり慣れて、マンホール上もすいすい歩けるようになりました。
車追いについては、凛同様、名前を呼んでこちらに注意を引く。目を合わせたらご褒美おやつ。
牧羊犬の性なので、矯正しきれない面もあり、今でも車追いはしますが、これまた飼い主が車に気をつけながらお散歩するということでとりあえずは解決、としました。
天(ボーダーコリー)
- 怖がり
- 足裏過敏
- 段差恐怖
- 車追い
あとから仲間入りした天も、お散歩デビューはもちろん単独で行いました。
天はとにかく怖がりでした。
外の道路の凸凹が足裏に不快で歩かない。たった一段の段差も怖がって降りられない。
道路が怖くて進まない。
家では誰よりもやんちゃな天ですが、外は怖かたようです。
とにかく褒めて褒めて褒めまくって気分をあげて、歩いていただくという日々が続きました。
今でも、踏切や高い段差は抱っこして移動します。(重い!!)
車追いに関しては、こちらも牧羊犬の性。なかなか手ごわい。
これに関しては、別記事にまとめましたので、以下をご覧ください。
多頭飼いならではのお散歩のメリットとデメリット
メリット
海にお散歩の楽しさを教えてくれたのは凛でした。
また、凛と海が行くなら・・・と後ろを追いかけて歩いたしおん。
凛と海としおんが行くなら・・・と後ろを必死に追いかけた天。
一人だと怖い道も、みんなで行けば楽しい道になる。
そんなことを見せてくれたのがこの子たちでした。
「遅れている子はいないかな?」「早く追いつきたい!」そんな声が聞こえてきそうなほど、互いを気にしながらお散歩している様子はとても微笑ましいです。
デメリット
行く前の準備と帰ってからの片づけが大変です。
4頭それぞれに合った首輪とリード装着、4頭分のうんち袋とチリ紙、コームやウェットシート、おやつ・・もちろんお水も4頭分なので、ロング散歩になると飼い主の荷物も重くなります。
4頭の個性を念頭に、各方面を注意しながらのお散歩になるため気が抜けません。
さいごに
多頭引きでのお散歩について
最後に、多頭引きについてですが犬種も大きさも違う子たちでの多頭引きをすることはとても難しいです。
お互いの練習が必要です。
練習を重ねれば、互いにコツをつかんで歩調もあってきますので、徐々に出来るようになってきます。何より、わんずたちは賢いです。飼い主の様子もよく見ています。
現状、凛と海は体高が同じで歩調も同じなので肩掛けの二股リードを使用して問題ありません。
天としおんは力も強く車追いをするので、天は腰に巻くタイプのリードを使用、しおんはくるくる回るので通常の手持ちリードを使用しています。
安全を第一に
基本的にぬしAと2人でお散歩に行くので2頭ずつがスタンダードです。
どうしても一人で行くときは、しおんの手持ちリードで片手は塞がれますがもう片方の手は空くので、うんちを拾うときの危険もありません。
ただ、色々な危険やリスクを考えると、なるべく人間の人数は多いほうが良いと思いますので、何組かに分けてお散歩することが理想かと思います。
事前にワンオペになることが分かっっている際は、仕事を早退したり時間休をとったり、有休をとっておき、余裕をもったお散歩が出来るよう心がけています。
飼い主の余裕がわんずの幸せに繋がりますね。
飼い主の課題はまだまだ盛りだくさんです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
多頭飼いにはこれがいいよ!車追いにはこれがいいよ!などございましたら是非教えてください。
大変は足し算、楽しさは掛け算以上。
皆様にとって、素敵なわんわんライフになることを願って。
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